アイル---3Qも2ケタ増収増益、通期連結業績予想の上方修正に加えて、期末配当金の増配を発表

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2024年6月11日 9時56分

アイル<3854>は7日、2024年7月期第3四半期(23年8月-24年4月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比10.3%増の128.69億円、営業利益が同23.8%増の32.66億円、経常利益が同23.5%増の32.84億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同26.4%増の21.84億円となった。四半期単体で見ると、成長率鈍化と見えるが、これは、システムソリューション事業のシステム開発案件大型化に伴い、開発フェーズの巡り合わせが、たまたま作業進捗の遅い工程が重複したものであり、同社の成長性に陰りはないとしている。

同社グループは、ITの有効活用が必要な中堅・中小企業顧客の経営課題を解決するための商材を「リアル」と「Web」の両面から開発・提案し、顧客の企業力強化を図ることを「CROSS-OVER シナジー」戦略とし取り組んできた。同社グループが提唱してきた独自の提案スタイルで、「リアル」と「Web」それぞれの商材を複合的に提案することで、顧客の業務効率と販売力強化を実現するものであり、商談時の競合力を強化するだけでなく、顧客満足度も向上させるものとしている。また、持続的成長を促進するため、営業とSEを同一組織に配置し相互の連携を強化する製販一体体制を導入している。これにより、見積時の顧客要件見極めによる案件精度の向上やプロジェクトマネジメント体制の強化、納品品質の向上によるシステム稼働後のアフターサポート工数の減少が図られ、利益体質が強化されている。

販売実績について、「リアル」面では、主力の「アラジンオフィス」の商品力の強化を、業種別に継続して進め、販売面でもパートナー企業との連携に加え、豊富な業種別の導入事例をもとに顧客毎に最適なシステム活用方法を提案することで、受注実績も堅調に推移した。収益面についても、製販一体体制による案件回転率の向上、新パッケージの投入や機能強化とオプション充実による粗利率向上等により各段階利益が前四半期累計期間の業績を上回る結果となった。「Web」面では、複数ネットショップ一元管理クラウドサービスである「CROSS MALL」について、新たなネットショップとの連携開発を当期も継続して取り組んできた。今後も複数モールとの連携機能強化を行うとともに、後継サービス「BACKYARD」のリリースやサービスショールーム「BACKYARD TOKYO」のオープン等先行投資を継続することで、中長期的に販売実績を伸ばしていくとしている。また、ネットショップと実店舗のポイント・顧客一元管理クラウドサービスである「CROSS POINT」も、販売実績を伸ばしている。当四半期累計期間においても、継続して製品の開発に注力しており、将来における新たな技術開発による市場競争力向上に向け、研究開発費0.47億円を計上している。研究開発拠点の「アイル松江ラボ」においては、将来を見据えたシステム強化が着実に進行しており、今後も研究開発人員を増加し、研究開発活動の強化を図っていくとしている。

2024年7月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比9.0%増(前回予想比2.7%増)の173.50億円、営業利益が同19.8%増(同6.3%増)の42.50億円、経常利益が同19.6%増(同6.1%増)の42.72億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同15.4%増(同6.3%増)の28.51億円としている。

また、今回の通期連結業績予想の修正に伴い、2024年7月期の期末配当予想について、前回予想の1株当たり20.00円の予想から4.00円増配の24.00円とすることを発表した。

《SO》

提供:フィスコ

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