話題株ピックアップ【夕刊】(3):日東網、タメニー、クシム

注目
2024年6月11日 15時17分

■日東製網 <3524>  1,618円  +138 円 (+9.3%)  本日終値

日東製網<3524>が急騰。同社は無結節漁網のトップメーカーで漁労機器も手掛ける。10日取引終了後、24年4月期業績見通しの修正を発表、経常利益は従来計画の4億5000万円から8億3600万円(前の期比69%増)に大幅増額しており、これを材料視する買いを呼び込んだ。人件費上昇や原材料高騰などで営業利益は下方修正したものの、外国為替市場での円安の進行に伴う為替差益の発生や、連結子会社の漁獲共済保険の受取金など営業外収益の計上により、経常利益が押し上げられた。株価面では4月下旬にマドを開けて急落し底ばいが続いていたことで値ごろ感が意識されているほか、前日終値換算でPBRが0.6倍前後、配当利回りが3.3%強と株価指標の割安感が浮き彫りとなっていたことで、水準訂正高を見込んだ投資資金の攻勢を誘う格好となった。

■タメニー <6181>  159円  +10 円 (+6.7%)  本日終値

タメニー<6181>が続急伸し年初来高値を更新した。10日の取引終了後、東京都の「結婚支援マッチング事業支援業務委託」の事業プロモーターである東武トップツアーズ(東京都墨田区)から、「令和6年度結婚支援マッチング実施事業」に係る業務委託を受託したと発表しており、好材料視された。今回同社が受託したのは、AIによるマッチングの提供、及びマッチングアプリの利用やイベントの参加に躊躇している人へのWEBによる個別相談に係る業務委託。なお、開発状況や提供時期などの詳細は、受託者である同社からは開示しないとしている。

■クシム <2345>  256円  +9 円 (+3.6%)  本日終値

クシム<2345>は反発。10日の取引終了後、子会社チューリンガムがサイバーステップ<3810>とWeb3プロジェクト支援に係る業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視された。今回の提携は、これまでWeb3プロジェクトを進めてきた実績を持つ両社が協業し、ブロックチェーンゲームを企画推進することが目的。サイステップの自社IPを活用したゲーム企画・開発力を基盤として、チューリンガムがWeb3領域での知見とブロックチェーンの技術力を生かしてNFTやトークンの企画・設計・開発やトークノミクスの設計を行うことで、新たなブロックチェーンゲームプロジェクトを企画・推進するとしている。

■ネットプロ <7383>  175円  +6 円 (+3.6%)  本日終値

ネットプロテクションズホールディングス<7383>が続伸。この日の午前中、「NP掛け払い」請求書カード払いの決済金額が、今年4月時点で月1億円を突破したと発表しており、好材料視された。「NP掛け払い」請求書カード払いは、企業間取引において発行された請求書をクレジットカードで支払うことができるサービス。23年10月のサービス提供開始から半年間で、決済金額および取引件数が月平均成長率約70%と右肩上がりに成長しており、サービスへの登録企業数も月1000社のペースで増加しているという。

■チエル <3933>  558円  +17 円 (+3.1%)  本日終値

チエル<3933>が続伸。10日の取引終了後、未定としていた25年3月期の配当予想を期末一括10円にすると発表しており、前期実績の7円に対して3円の増配となることから、好材料視された。同時に、24年3月末を最後に株主優待制度を廃止すると発表したが、増配により実質的に株主優待制度廃止分と同額以上の配当を実施することになることから、これに対する反応は限定的のようだ。

■ホリイフードサービス <3077>  387円  +10 円 (+2.7%)  本日終値

ホリイフードサービス<3077>が3連騰。10日の取引終了後、同社に対しシティクリエイションホールディングス(東京都板橋区)がTOB(株式公開買い付け)を開始する予定だと発表した。買い付け価格は1株392円。ホリイフードの株価はTOB価格を上回って推移する場面があった。買い付け予定数の下限は297万6800株で、上限は368万3300株。連結子会社化を目的とし、7月中旬のTOB開始を目指す。

■学情 <2301>  1,841円  +44 円 (+2.5%)  本日終値

学情<2301>が3日続伸。10日の取引終了後、24年10月期の単独業績予想について、純利益を17億7000万円から19億400万円(前期比8.6%増)へ上方修正したことが好感された。投資有価証券の一部現金化の際に、円安の影響などもあって想定以上の売却益が出たことが要因。一方、キャリア採用市場を中心として、情報収集・情報発信のチャンネルを複数提供することで20代求職者や企業から支持を受け、売上高は100億円から104億円(同18.4%増)へ上方修正したが、先行成長投資を進めていることから営業利益は24億5000万円(同6.0%増)の従来見通しを据え置いた。なお、同時に発表した第2四半期累計(23年11月~24年4月)決算は、売上高40億2400万円(前年同期比25.1%増)、営業利益6億1500万円(同35.2%増)、純利益6億6400万円(同71.2%増)だった。

■ジェイフロンティア <2934>  2,724円  +49 円 (+1.8%)  本日終値

ジェイフロンティア<2934>は続伸。午前10時ごろ、同社が提供するオンライン診療・服薬指導・処方薬配送サービス「SOKUYAKU(ソクヤク)」の提携薬局数が1万3000店を突破したと発表しており、好材料視された。「SOKUYAKU」は、オンライン診療からオンライン服薬指導、処方薬の配送まで一気通貫で行うことができるサービスとして、21年2月8日に提供を開始。患者の利便性向上やオンラインでの集患などを目的として、多くの医療機関に活用された結果、サービス開始から約3年4カ月で提携薬局数が1万3000店を突破することができたとしている。

■トビラシステムズ <4441>  788円  +13 円 (+1.7%)  本日終値

トビラシステムズ<4441>が続伸。10日の取引終了後に発表した第2四半期累計(23年11月~24年4月)単独決算が売上高11億5400万円(前年同期比14.3%増)、営業利益4億3700万円(同22.5%増)、純利益3億1200万円(同32.5%増)と大幅増収増益となり、従来予想の営業委利益3億6600万円を上回って着地したことが好感された。昨年12月のモバイル向け「固定契約」モデルの契約金額アップに加えて、今年4月に「契約者数×単価」モデルにおいても単価アップで契約更改したことが寄与した。また、ビジネスフォン向けで「トビラフォンBiz」及び「トビラフォンCloud」が順調に成長していることも寄与した。なお、24年10月期通期業績予想は売上高23億5000万円(前期比14.0%増)、営業利益7億5500万円(同10.6%増)、純利益5億円(同3.4%減)の従来見通しを据え置いている。

■スタメン <4019>  580円  +7 円 (+1.2%)  本日終値

スタメン<4019>が3日続伸。午前10時30分ごろ、エンゲージメント経営プラットフォームサービス「TUNAG(ツナグ)」が、東邦ガス<9533>子会社の東邦ガスネットワークに採用されたと発表しており、好材料視された。「TUNAG」は、エンゲージメントを高める施策を複合的に実施できるアプリケーション。東邦ガスネットワークでは、分社化の過程で以前より社員数、担当業務が増える一方、働き方やコミュニケーション手段の変化もあり、お互いの業務や顔が見えにくくなっていることや、事業環境が大きく変化するなか、失敗を恐れず挑戦し、自ら未来を切り拓いていく企業風土を醸成するための手段の一つとして、今回の採用を決めたとしている。

●ストップ高銘柄

ジェイック <7073>  4,780円  +700 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値

伊勢化学工業 <4107>  34,200円  +5,000 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値

まぐまぐ <4059>  742円  +100 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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