東京株式(大引け)=96円高、続伸も買い一巡後は上値重く値下がり銘柄が6割超
11日の東京株式市場は主力株中心に買われ、日経平均株価は続伸したが、買い一巡後は伸び悩んだ。値下がり銘柄数が多く、実質的には軟調な地合いだった。
大引けの日経平均株価は前営業日比96円63銭高の3万9134円79銭と続伸。プライム市場の売買高概算は13億7719万株、売買代金概算は3兆5422億円。値上がり銘柄数は557、対して値下がり銘柄数は1019、変わらずは70銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の米国株市場でハイテク株が買われナスダック総合株価指数とS&P500指数がいずれも史上最高値を更新したことを受け、朝方はリスク選好の地合いとなった。ただ、日経平均は一時300円近い上昇を示す場面もあったが、朝方の買いが一巡するとその後は次第に上げ幅を縮小し、後場終盤には一段と上値が重くなった。FOMCの結果と週末の日銀金融政策決定会合を控え、積極的な買いは続かなかった。業種別では33業種中23業種が下落したほか、個別株も値下がり銘柄数が1000を超え全体の6割以上を占めている。TOPIXはマイナス圏で引けた。全体売買代金は3兆5000億円台と3営業日連続でフシ目の4兆円台を下回っている。
個別では、売買代金上位3傑に入ったディスコ<6146>や東京エレクトロン<8035>が高いほか、TOWA<6315>も上昇、日本マイクロニクス<6871>が大きく買われた。アドバンテスト<6857>も買いが優勢だった。三菱重工業<7011>、ファーストリテイリング<9983>がしっかり。ファーマフーズ<2929>がストップ高に買われたほか、K&Oエナジーグループ<1663>、東京計器<7721>も商いを伴い値を飛ばした。良品計画<7453>も物色人気に。
半面、きょうも断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が安く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも冴えない。川崎汽船<9107>、商船三井<9104>なども後場安くなった。また、東京電力ホールディングス<9501>が値を下げ、ビューティガレージ<3180>は急落、ミガロホールディングス<5535>も大きく利食われた。アルトナー<2163>が大幅安となり、安田倉庫<9324>も利益確定売りを浴びた。大和証券グループ本社<8601>も下落した。