【↑】日経平均 大引け| 続伸、米株高好感も買い一巡後は伸び悩む (6月11日)
日経平均株価
始値 39175.59
高値 39336.66(09:55)
安値 39074.88(14:55)
大引け 39134.79(前日比 +96.63 、 +0.25% )
売買高 13億7719万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆5422億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、買い一巡後は上値重い展開に
2.米株市場はナスダック、S&P500が最高値更新
3.FOMCと週末の日銀決定会合控え買い手控え感
4.値下がり銘柄数が1000超、全体の6割超占める
5.模様眺めで売買代金は3営業日連続4兆円下回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比69ドル高と反発した。FOMCやCPIの発表を控え様子見姿勢が広がるなか、ハイテク株の一角が上昇し指数を押し上げた。
東京市場では、主力株中心に買われ、日経平均株価は続伸したが、買い一巡後は伸び悩んだ。値下がり銘柄数が多く、実質的には軟調な地合いだった。
11日の東京市場は、前日の米国株市場でハイテク株が買われナスダック総合株価指数とS&P500指数がいずれも史上最高値を更新したことを受け、朝方はリスク選好の地合いとなった。ただ、日経平均は一時300円近い上昇を示す場面もあったが、朝方の買いが一巡するとその後は次第に上げ幅を縮小し、後場終盤には一段と上値が重くなった。FOMCの結果と週末の日銀金融政策決定会合を控え、積極的な買いは続かなかった。業種別では33業種中23業種が下落したほか、個別株もプライム市場の値下がり銘柄数が1000を超え全体の6割以上を占めている。TOPIXはマイナス圏で引けた。全体売買代金は3兆5000億円台と3営業日連続でフシ目の4兆円台を下回っている。
個別では、売買代金上位3傑に入ったディスコ<6146>や東京エレクトロン<8035>が高いほか、TOWA<6315>も上昇、日本マイクロニクス<6871>が大きく買われた。アドバンテスト<6857>も買いが優勢だった。三菱重工業<7011>、ファーストリテイリング<9983>がしっかり。ファーマフーズ<2929>がストップ高に買われたほか、K&Oエナジーグループ<1663>、東京計器<7721>も商いを伴い値を飛ばした。良品計画<7453>も物色人気に。
半面、きょうも断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が安く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも冴えない。川崎汽船<9107>、商船三井<9104>なども後場安くなった。また、東京電力ホールディングス<9501>が値を下げ、ビューティガレージ<3180>は急落、ミガロホールディングス<5535>も大きく利食われた。アルトナー<2163>が大幅安となり、安田倉庫<9324>も利益確定売りを浴びた。大和証券グループ本社<8601>も下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、ファストリ <9983>、中外薬 <4519>、テルモ <4543>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約147円。うち76円は東エレク1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、NTTデータ <9613>、TDK <6762>、エーザイ <4523>、塩野義 <4507>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約43円。
東証33業種のうち上昇は10業種。上昇率の上位5業種は(1)機械、(2)精密機器、(3)非鉄金属、(4)パルプ・紙、(5)石油石炭製品。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)証券商品先物、(3)空運業、(4)倉庫運輸関連、(5)陸運業。
■個別材料株
△グリーンエナ <1436> [東証G]
25年4月期営業益予想17%増で1円増配へ。
△ファーマF <2929> [東証P]
広告費抑制で第3四半期営業利益は2倍増。
△日東網 <3524> [東証S]
24年4月期業績修正で経常7割増益に。
△日本情報C <4054> [東証G]
20万株を上限とした自社株買いの実施を発表。
△東和薬品 <4553> [東証P]
中期経営計画での収益拡大目標を評価。
△シンバイオ <4582> [東証G]
CMV感染症対象の注射剤を材料視。
△カバー <5253> [東証G]
「ホロライブプロダクション」初のワールドツアー開催へ。
△リッジアイ <5572> [東証G]
24年7月期業績予想を上方修正。
△リバーエレク <6666> [東証S]
高速通信の基盤製品投入と意欲的な中計発表。
△ダイワ通信 <7116> [東証S]
回転寿司店向け迷惑行為検知AIカメラシステムの販売開始へ。
▼アルトナー <2163> [東証P]
採用関連費増加し2~4月期は経常減益で着地。
▼橋本総業HD <7570> [東証S]
「運送代金の不当減額疑いで公取委が立ち入り検査」と伝わる。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ファーマF <2929>、(2)K&Oエナジ <1663>、(3)東京計器 <7721>、(4)エターナルG <3193>、(5)日本マイクロ <6871>、(6)SREHD <2980>、(7)東和薬品 <4553>、(8)JMDC <4483>、(9)良品計画 <7453>、(10)コクサイエレ <6525>。
値下がり率上位10傑は(1)Bガレージ <3180>、(2)ミガロHD <5535>、(3)アルトナー <2163>、(4)太平電 <1968>、(5)一工薬 <4461>、(6)安田倉 <9324>、(7)大和 <8601>、(8)アインHD <9627>、(9)ネオジャパン <3921>、(10)ロードスター <3482>。
【大引け】
日経平均は前日比96.63円(0.25%)高の3万9134.79円。TOPIXは前日比5.69(0.20%)安の2776.80。出来高は概算で13億7719万株。東証プライムの値上がり銘柄数は557、値下がり銘柄数は1019となった。東証グロース250指数は631.49ポイント(5.71ポイント高)。
[2024年6月11日]
株探ニュース