EU、バーゼル3の最終化を1年延期
EUは銀行資本規制「バーゼル3」の最終化を1年遅らせる見通しだ。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。米国ではまだ論争が続いていることもあり、先行実施で域内の金融機関が不利になる事態を避けることが狙いだという。
2008年に発生した金融危機の再発防止が目的のバーゼル3最終化は、バーゼル銀行監督委員会で各国が合意。その合意から約7年を経て、EUでは来年1月1日から施行されるはずだった。
最終化を施行すれば銀行のトレーディング事業が影響を受け、こうした活動はグローバルな性質であることからEUは実施を遅らせる計画だ。欧州委員会は欧州議会や各国政府に諮ることなしに、実施を遅らせる権限を持つ。
株探ニュース