スマートドライブ:コネクテッドカー市場の拡大で急成長

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2024年6月12日 11時45分

スマートドライブ<5137>は、車両データを活用したソリューションを提供している。主にフリートオペレーター事業とアセットオーナー事業を展開し、車両の効率的な管理やデータ分析を通じてコスト削減と生産性向上を図っている。

フリートオペレーター事業は、企業が所有する車両の効率的な管理をサポートするサービスを提供する事業である。具体的には、車両の位置情報をリアルタイムで把握して運行状況を管理する車両管理サービス、ドライバーの運転行動をモニタリングして安全運転スコアリングなどを提供する、収集した運行データを分析して日報作成の自動化や利用車両の最適化を図る、アルコールチェック機能を提供することなど。直接的な車両管理や運行効率化を目的としたサービスを提供し、中小企業から大企業まで幅広く利用されている。

アセットオーナー事業は、車両データを活用した新たなサービスの立ち上げやビジネスモデルの構築を支援する事業である。主なサービス内容は以下の通りである。具体的にはリース会社、自動車メーカー、保険会社などのパートナー企業と連携し、収集した車両データを活用した新サービスの開発を支援するデータ活用支援、車両管理サービスのOEM提供やデータ分析基盤やDX(デジタルトランスフォーメーション)支援を行うなど。パートナー企業との協業を通じて新たなサービスを創出し、車両データの高度な活用を支援することを目的としている。

物流業界における労働時間制限などの外部環境の変化、脱炭素社会の推進を背景に、同社の市場機会は拡大している。同社の成長戦略は、フリートオペレーター事業とアセットオーナー事業の両輪で進められている。短期的には新規顧客獲得と既存事業の最大化を図り、中長期的にはデータ収集・分析技術の高度化や海外展開を進める方針。全商用車約2,000万台のうち、何らかの車両管理済み車両で約100万台。同社がコアターゲットとするマーケットは、利用車両台数が数十台規模の顧客であり、当属性には約750万台~1,000万台の市場規模がある。

2024年9月期は売上高で2,234百万円(前期比30.7%増)、営業利益で170百万円(前年同期は9百万円の赤字)が予想されている。第2四半期において売上高は1,070百万円(前年同期比30.4%増)、営業利益は71百万円(前年同期は37百万円の赤字)と順調な推移。通期業績予想は営業利益が上方修正され、契約者数は前年同期比40%増の1,466社、営業利益率は14%と中期目標の20%に向けて進捗している。

なお、同社では業績予想とは別に、取締役の業績条件型報酬を設定しており、業績条件は2026年9月期で売上高50億円、営業利益10億円、2028年9月期で同100億円と20億円が開示されている。

《NH》

提供:フィスコ

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