アルファパーチェス:大企業向け間接材購買プラットフォーム「APMRO」を運営

材料
2024年6月12日 13時55分

アルファパーチェス<7115>は、設備・機械の修理用備品やオフィス備品などの間接材購買プラットフォーム「APMRO」を運営するMRO事業と商業施設のメンテナンスなどを行うFM事業を展開している。2024年12月期第1四半期の売上高に対して、MRO事業の売上が76%を占め、残りはFM事業が占める。顧客の内訳では、製造業・建設業が51%程度、サービス・小売業が34%程度、残りは中小事業所向け再販で構成される。プライム市場に上場している企業を中心とした大企業群が同社の顧客で、大企業直販の顧客解約率はほぼ0%のストック型ビジネスとなっている。6月3日には、同社100%子会社で、建設事業を承継したAPリノベーションズ株式会社が営業を開始した。

顧客は同社サービスを活用することで、間接材購入において、コスト削減、効率化、内部統制強化の3つの課題を解決でき、従来間接材の購入プロセスでかかっていた時間を約3分の1に低下させることができる。また、同社システムには、競合と比較してカタログ横断「横ぐし」価格比較機能が実装されている。価格違いの同一商品の中から最安値品を検索して表示させることが可能で、相見積り比較を必須としたい大企業の購買ニーズに合致している。

24年12月期第1四半期の売上高は前年同期比10.7%増の135.6億円、営業利益は前年同期比14.9%減の2.8億円で着地した。好調だった前期の反動もあるなか、MRO事業は中小事業所向けの売上が減少する一方で、主力の大企業向けの売上は拡大が継続したようだ。通期業績については、売上高は前期比10.0%増の571.2億円、営業利益は同1.8%増の12.1億円を計画している。

大企業向けMRO市場の市場規模は約1兆円だが、既存の電子カタログで取引される領域(同社の既存事業領域)の市場規模は約4000億円程度となる。同社は引き続き既存領域での成長を軸として市場シェアの拡大を図るようだ。ただ、電子カタログ掲載品で価格交渉が必要な領域や、電子カタログ非掲載で対面販売や入札型見積購買システムで取引される領域などにも将来的に対応できるように、「問合せ機能」をAPMROシステムに追加搭載させていく。強固な顧客基盤を有して今後も大企業グループへの売上拡大とともに認知度拡大が進むことで、持続的な成長が期待されそうだ。

《NH》

提供:フィスコ

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