仏総選挙で与党苦戦でもマクロン大統領は辞任否定
フランスのマクロン大統領は、総選挙で自ら率いる与党「再生(RE)」が厳しい結果になったとしても辞任はしないと明言した。大統領は有権者に対し、過激派の熱狂に屈してはならないと訴えた。
大統領は9日に欧州議会選挙での与党連合の大敗を受け、国民議会(下院)を解散し、選挙を実施すると表明。国内選挙で再び敗北した場合に大統領を辞任する可能性について協議したと報じられた。投資家はルペン氏率いる右派の国民連合(RN)が政権を取るのではないかと神経を尖らせており、仏国債は大幅下落している。
マクロン大統領はきょう、辞任の憶測はばかげていると批判した。30日に実施される第1回投票に向けた世論調査によると、ルペン氏のRNが大幅にリードしている。ただ7月7日の決選投票ではライバル政党同士がRNを阻止しようと団結する可能性がある。
マクロン氏は選挙後は憲法に従い首相を指名すると述べた上で、支持者らに対し、ルペン氏の政党から選ばれるだろうと諦めてはいけないと訴えた。