前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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2024年6月13日 5時20分

■東宝 <9602>  4,692円 (-418円、-8.2%)

東証プライムの下落率2位。東宝 <9602> [東証P]が続急落。11日、月次の映画興行部門成績速報を発表した。5月の興行収入(TOHOシネマズなどで上映されたすべての作品の興行収入)が前年同月比40.2%減と大幅に落ち込んでおり、これが売り材料視された。前月(13.5%減)に続き2ヵ月連続でのマイナスとなった。1~5月累計でも前年同期比6.7%減だった。

■物語コーポ <3097>  3,215円 (-190円、-5.6%)

東証プライムの下落率5位。物語コーポレーション <3097> [東証P]が急落。11日取引終了後、5月度の月次売上高(速報値)を開示した。国内直営店とフランチャイズ店の合計による既存店売上高は前年同月比2.1%減と、2ヵ月連続で前年同月を下回っており、嫌気されたようだ。部門別では焼肉とお好み焼きの店舗で減収となった。ラーメンと「ゆず庵」は増収を確保した。全店舗ベースでの売上高は同4.1%増となった。

■柿安本店 <2294>  2,566円 (-82円、-3.1%)

柿安本店 <2294> [東証P]が続落。11日の取引終了後、24年4月期の連結決算発表にあわせ、25年4月期の業績予想を開示した。売上高は前期比1.2%増の375億円と増収を見込む一方で、経常利益は同1.5%減の22億円の計画。加えて同時に公表した5月の月次売上高は既存店ベースで減収となっており、見切り売りを促す要因となったようだ。なお、柿安本店は創業家の資産管理会社である赤塚興産(三重県桑名市)の株式を取得し、完全子会社化するとも発表。取得価額は概算で26億2800万円としている。赤塚興産が保有する柿安本店株に関しては、吸収合併に伴って自己株式としての取得を検討しているという。また、取得後の自己株式についてはM&Aなどへの有効活用などを含めて検討する方針を示している。

■JR西日本 <9021>  3,020円 (-95円、-3.1%)

西日本旅客鉄道 <9021> [東証P]が続落。SMBC日興証券は11日、JR西日本の投資評価を「2」から「3」に引き下げた。中期経営計画の利益目標の引き上げや自己株式の取得の実施に関しては評価する一方、利益率の高い新幹線収入の構成比率を踏まえ、運賃改定の可能性は低いと指摘。25年3月期の業績は踊り場となるとの見方を示した。一方、目標株価については3400円(従来は3350円)に見直している。

※12日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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