13日の株式相場見通し=反発、米ハイテク株高受けリスク選好
13日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に買いが優勢となり、日経平均株価は反発する公算が大きい。ここ攻防ラインとなっている3万9000円大台ラインをきょうは回復しそうだ。前日の米国株市場ではNYダウが取引終盤に小幅マイナス圏に沈んだものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は終始強い動きをみせ大幅続伸、連日の史上最高値更新となった。また、S&P500指数も最高値を更新している。この日の朝方取引開始前に発表された5月の米消費者物価指数(CPI)は総合指数、コア指数ともに前月から鈍化し、市場コンセンサスも下回った。これを好感する形で主要株価3指数は大きく買いが先行して始まった。そして、注目のFOMCでは政策金利の据え置きを決めたが、ドットチャートでは利下げ回数について前回の年内3回の見通しから年内1回に修正された。利下げ開始時期は11月という見方であり、メンバー19人のうち4人は年内利下げなしとの見方を示すなどタカ派寄りの内容だった。これを受けダウは値を消す格好となったが、アップル<AAPL>が続伸し連日最高値を更新したほか、エヌビディア<NVDA>をはじめ半導体関連株も総じて高く、ナスダック指数は高値水準を維持して引けている。東京市場では米ハイテク株高を受け、朝方はリスク選好の地合いとなりそうだ。ただ、あすに日銀の金融政策決定会合の結果発表と、植田日銀総裁の記者会見を控えており、これらの内容を見極めたいとの思惑から、買い一巡後は持ち高調整の売りが上値を押さえるケースも考えられる。
12日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比35ドル21セント安の3万8712ドル21セントと小幅続落。ナスダック総合株価指数は同264.890ポイント高の1万7608.436だった。
日程面では、きょうは4~6月期法人企業景気予測調査、5月の投信概況など。海外では4月のユーロ圏鉱工業生産、5月の米生産者物価指数(PPI)、週間の米新規失業保険申請件数など。