概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は強含み、成長予想の上方修正が好感

市況
2024年6月13日 9時11分

【ブラジル】ボベスパ指数 119936.02 -1.40%

12日のブラジル株式市場は反落。主要株価指数のボベスパ指数は前日比1699.04ポイント安(-1.40%)の119936.02で引けた。日中の取引レンジは119544.21-122482.51となった。

買いが先行した後は売りに押され、引けまで安値圏でもみ合った。通貨レアル安の進行がブラジル株の圧迫材料。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)の慎重姿勢も足かせとなった。FOMCで予想通り政策金利据え置きを決定もメンバー予測で年内の利下げ予想が3回から1回に修正された。ほかに、4月の小売売上高や経済活動指数が翌13日から相次いで発表される予定となり、慎重ムードが強まった。

【ロシア】休場

【インド】SENSEX指数 76606.57 +0.20%

12日のインドSENSEX指数は強含み。前日比149.98ポイント高(+0.20%)の76606.57、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同58.10ポイント高(+0.25%)の23322.95で取引を終えた。

終始プラス圏で推移し、終盤上げ幅を縮小させた。成長予想の上方修正が好感された。世界銀行は最新リポートで、2024年度のインドの成長予想をこれまでの6.4%から6.6%に引き上げた。官民投資がそろって拡大していることを評価し、消費の拡大も言及された。また、生産連動型優遇策(PLI)スキーム経由の補助金について、電子部品部門が2倍に引き上げられる可能性があるとの報道も対象セクターの物色手掛かりとなった。

【中国本土】上海総合指数 3037.47 +0.31%

12日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比9.42ポイント高(+0.31%)の3037.47ポイントと反発した。

自律反発狙いの買いが優勢となる流れ。上海総合指数は前日、4月23日以来、約1カ月半ぶりの安値水準に落ち込んでいた。人民元安の警戒感もひとまず後退。11日の上海外国為替市場では、オンショア(CNY)相場が一時1米ドル=7.2533人民元を付け、昨年11月以来、約7カ月ぶりの元安水準を記録していたが、12日は元高に転じている。中国人民銀行(中央銀行)は12日朝方、人民元レートの対米ドル基準値を再び元高方向に設定した。

《CS》

提供:フィスコ

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