テスラが上昇 マスクCEOが報酬パッケージが承認される方向と言及=米国株個別
(NY時間09:56)(日本時間22:56)
テスラ<TSLA> 188.89(+11.60 +6.54%)
テスラ<TSLA>が上昇。同社は本日年次株主総会を開催するが、マスクCEOの巨額報酬を巡って株主の意見が分断している。報酬案は同社が特定の節目を達成した場合、最大558億ドル相当のストックオプションを受け取るが、その目標を同社は既に達成している。
これについてマスクCEOは前日遅くに、自身の報酬パッケージの再承認および、デラウェア州からテキサス州への法人登記の移転という2つの主要な株主議案について、現時点では大差で可決される方向だと述べた。これはマスクCEOにとっても同社自体にとっても朗報。
マスク氏の報酬を巡り株主が投票するのはこれで2回目となる。2018年には難なく可決されたものの、今年1月にはデラウェア州の判事が、投資家が重要な詳細情報を十分に知らされていなかったとして、この報酬案を無効とする判断を下した。
報酬パッケージが復活しない場合、マスク氏は同社を去りかねないと懸念する声も聞かれる。マスク氏は自らの持ち株が約25%にならない場合、テスラ以外で製品を開発する意向を示している。現在の持ち分はその半分程度。今回の報酬案が復活した場合、同氏の保有比率は約21%になる。
カリフォルニア州公務員退職年金基金(カルパース)やカリフォルニア州教職員退職年金基金(CALSTRS)、そしてノルウェーの政府系ファンドも反対の方針を示していた。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース