アジア株は下落、週末を前に調整売り 上海株は続落、景気停滞懸念が重石 人民元年初来安値

市況
2024年6月14日 11時15分

アジア株は下落、週末を前に調整売り 上海株は続落、景気停滞懸念が重石 人民元年初来安値

東京時間10:59現在

香港ハンセン指数   18090.38(-22.25 -0.12%)

中国上海総合指数  3020.41(-8.51 -0.28%)

台湾加権指数     22288.51(-23.53 -0.11%)

韓国総合株価指数  2756.72(+1.83 +0.07%)

豪ASX200指数    7719.40(-30.33 -0.39%)

アジア株は総じて下落、週末を前に調整売りに押されている。きのう台湾株とインド株は史上最高値を更新し、韓国株はおよそ3カ月ぶり高値をつけた。ただ、アジア株の下げは限定的、米国のインフレ鈍化期待が高まっている。先日の米CPIに続き、きのうのPPIも予想以上に伸びが鈍化したことで、米年内利下げ回数がFRBの想定よりも増える可能性がある。

上海株は小幅続落。景気停滞懸念が重石。EUの対中電気自動車関税や米政権による対中半導体規制強化など、西側諸国との対立激化が懸念されている。冴えない中国PMIやCPI、元安進行などネガティブ材料しかなく投資家心理は悪化している。当局による大胆な不動産支援策の効果も一時的。長引く不動産不況からの脱却には、かなり時間がかかるとされている。中国人民銀行は14日、元の中心レートを今年1月以来となるドル高・元安方向に設定した。これを受けオンショア人民元は対ドルで年初来安値をつけている。

来週は中期貸出制度(MLF)1年物金利と、事実上の政策金利である最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)が公表される。一部で引き下げ期待が広がっているものの、引き下げたところで焼け石に水。中国市場への影響は限定的だろう。それどころか、引き下げれは為替市場で元安がさらに進んでしまい、中国株にはマイナス。また、据え置いた場合は失望感が広がり株価は下落する可能性もある。

出所:MINKABU PRESS

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