話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソフトバンクG、菱地所、スマレジ

注目
2024年6月14日 15時16分

■ソフトバンクグループ <9984>  10,100円  +328 円 (+3.4%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が上げ幅を拡大した。米ナスダック<NDAQ>が米国時間13日、ソフトバンクG傘下の英半導体設計大手アーム・ホールディングス<ARM>について、ナスダック100指数の構成銘柄に採用すると発表。アームの株価への好影響と、ソフトバンクGの業績へのポジティブなインパクトを期待した買いが入ったようだ。6月24日にシリウスXMホールディングス<SIRI>に置き換わる形で採用されるという。

■三菱地所 <8802>  2,590円  +83.5 円 (+3.3%)  本日終値

三菱地所<8802>や住友不動産<8830>が後場に急伸。日銀はこの日まで開いた金融政策決定会合では、長期国債の買い入れ減額方針を決定した。7月の次回会合までに今後1~2年間の具体的な減額計画を決定するという。政策金利である無担保コールレート(オーバーナイト物)は0~0.1%程度で据え置いた。今回の会合で買い入れ減額のペースなど具体策が示されなかったことを受け、債券市場では需給面での安心感が広がり、債券先物は上げ幅を拡大。長期金利は低下しており、低金利メリットセクターである不動産株を物色する投資家の姿勢が強まったようだ。

■スマレジ <4431>  2,160円  +60 円 (+2.9%)  本日終値

スマレジ<4431>が続伸。13日の取引終了後に発表した25年4月期の単独業績予想で、売上高106億8800万円(前期比27.5%増)、営業利益20億3300万円(同17.2%増)、純利益14億1400万円(同16.6%増)の2ケタ増益を見込むとしたことが好感された。顧客件数と顧客単価の拡大を基本戦略とし、クラウド型POSサービス「スマレジ」の新規顧客獲得を軸に、「スマレジ・タイムカード」や決済サービスのクロスセルによる売上高の増加を計画。一方で、セールス&マーケティング投資や積極的な人材採用を継続するため広告宣伝費や人件費など販管費は増加を見込むが、増収効果によって吸収する。なお、24年4月期決算は、売上高83億8500万円(前の期比41.8%増)、営業利益17億3500万円(同94.1%増)、純利益12億1200万円(同36.7%増)だった。

■太陽ホールディングス <4626>  3,235円  +80 円 (+2.5%)  本日終値

太陽ホールディングス<4626>が上げ幅を拡大。正午ごろ、子会社太陽ファルマがパーキンソニズム(パーキンソン病・パーキンソン症候群)治療薬「マドパー配合錠L50」を発売したと発表しており、好材料視された。なお、25年3月期業績への影響は軽微としている。

■スタジオアリス <2305>  2,134円  +35 円 (+1.7%)  本日終値

スタジオアリス<2305>が3日続伸。13日の取引終了後、5月度の月次売上高が前年同月比1.3%増の23億7700万円となったと発表した。2カ月ぶりに前年同月を上回ったことで、見直し買いが入ったようだ。全店ベース、既存店ベースともに撮影件数は落ち込んだが、単価は上昇した。

■アドバンテスト <6857>  5,541円  +8 円 (+0.1%)  本日終値

アドバンテスト<6857>やディスコ<6146>が堅調推移。前日の米株式市場で、ダウ工業株30種平均は3日続落となった一方、米長期金利が低下したことを支えにナスダック総合株価指数は4連騰となり連日で過去最高値を更新した。エヌビディア<NVDA>の上昇が止まらずフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は1%を超す上げとなったほか、AI関連需要の頑強ぶりが意識されるなかで高性能サーバーを手掛けるスーパー・マイクロ・コンピューター<SMCI>が急騰した。こうした流れを背景に、日本の半導体関連株に資金をシフトさせる動きがあり、株価に上昇圧力を掛けている。東京エレクトロン<8035>がしっかり。KOKUSAI ELECTRIC<6525>やA&Dホロンホールディングス<7745>が高い。

■ビジョナル <4194>  6,910円  -1,020 円 (-12.9%)  本日終値  東証プライム 下落率2位

ビジョナル<4194>が急反落。13日の取引終了後、24年7月期の連結業績予想について、営業利益を160億円から172億円(前期比30.0%増)へ、純利益を109億3000万円から122億2000万円(同23.1%増)へ上方修正したものの、材料出尽くし感から売られたようだ。売上高は664億円(同18.0%増)の従来見通しを据え置いたものの、今期は効率的な広告宣伝活動や投資計画の変更、コスト管理などによる規律ある事業運営を行っており、これが寄与する。同時に発表した第3四半期累計(23年8月~24年4月)決算は、売上高489億2600万円(前年同期比17.8%増)、営業利益152億6500万円(同53.2%増)、純利益110億8300万円(同57.5%増)となった。プロフェッショナル人材への採用ニーズを中心に採用支援市場全体は堅調だったものの、企業の採用ニーズの縮小や厳選採用の拡大が見られ、BizReach事業は計画をわずかに下回ったものの、HRMOS事業は新規顧客獲得が堅調に推移し、全てのサービスにおいて売上高が計画を上回った。

■アストロHD <186A>  1,037円  -64 円 (-5.8%)  本日終値

13日に決算を発表。「前期最終は赤字縮小で上振れ着地・2-4月期(4Q)最終は赤字拡大、今期業績は非開示」が嫌気された。

アストロスケールホールディングス <186A> [東証G] が6月13日大引け後(16:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。24年4月期の連結最終損益は91.8億円の赤字(前の期は92.6億円の赤字)となり、従来予想の97.5億円の赤字を上回って着地。6期連続赤字となった。なお、25年4月期の業績見通しについては配当(無配)以外は開示しなかった。

⇒⇒アストロHDの詳しい業績推移表を見る

■メディアリンクス <6659>  223円  +50 円 (+28.9%) ストップ高   本日終値

メディアリンクス<6659>がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社はきょう、マイクロ波の専用回線上でのPTPとIPを用いたSTLの実証実験に世界で初めて成功したと発表。PTP(Precision Time Protocol)とは高精度な時刻合わせを行うためのプロトコルで、STL(Studio to Transmitter Link)は放送局から送信所(電波塔等)まで放送信号を伝送するための回線のこと。マイクロ波の専用回線は、国内外の多くの放送局のSTL伝送で広く利用されており、同社は今回の実証試験の成功をもとにIP/PTP伝送方式によるSTL伝送を国内外の放送局に提案していくという。

■リード <6982>  693円  +100 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値

リード<6982>がストップ高。同社は13日、トヨタ自動車<7203>が販売する「ランドクルーザー250」の複数の外装部品生産を受注し、量産を開始すると発表しており、これが材料視されたようだ。同社によると、SUBARU<7270>車以外の大口受注は初めてで、今後も業容拡大に向けた営業努力と生産品質の更なる向上に努めるとしている。

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