欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、根強いドル買いもクロス円が重石に

通貨
2024年6月17日 17時25分

17日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め的な政策方針をにらみ、米金利高ならドル高に振れやすい。ただ、フランス政局リスクでクロス円が軟調地合いならドルの重石となりそうだ。

前週末に発表された米ミシガン大学消費者信頼感指数は低調な内容となり、景気減速懸念により米金利安・ドル安に振れた。ユーロ・ドルはフランスの政局リスクで1.0660ドルまで下落後、1.07ドル台を回復。ドル。円は156円80銭台から157円台に再浮上したが、戻りは限定的に。週明けアジア市場は米国経済の腰折れ懸念で大幅安となり、円買いが先行。ただ、米金利の持ち直しでドル・円は157円台を維持した。

この後の海外市場は主要通貨の値動きが注視される。日銀の金融正常化姿勢は慎重との見方から、円売り地合いに振れやすい。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)はタカ派的な政策方針を維持し、米金利が底堅く推移すればドル買いは根強い。ただ、今月末のフランス議会選で右派勢力の躍進が見込まれ、ユーロやポンドなど欧州通貨売りが強まる可能性があろう。また、欧米株安の地合いならリスク回避の円買いに傾きやすい。

【今日の欧米市場の予定】

・21:30 米・6月NY連銀製造業景気指数(予想:-13.0、5月:-15.6)

・02:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演(経済見通し、同行主催イベント)

《CS》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.