17日の米国市場ダイジェスト:NYダウは188ドル高、ソフトランディング期待
■NY株式:NYダウは188ドル高、ソフトランディング期待
米国株式市場は上昇。ダウ平均は188.94ドル高の38,778.10ドル、ナスダックは168.14ポイント高の17,857.02で取引を終了した。
フランス政局混乱を警戒した動きや連邦準備制度理事会(FRB)の利下げに慎重な姿勢を受け、寄り付き後、下落。その後、ソフトランディングを期待した買いに転じ、相場は終日堅調に推移した。終盤にかけて、上げ幅を拡大し、ナスダックは連日で過去最高値を更新し終了。セクター別では、自動車・自動車部品が上昇した一方、不動産管理・開発が下落した。
電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は中国、上海市が自動運転支援システムの実証実験を許可したとの関係筋の話をもとにした報道を好感し、上昇。マイケル・コースなどのブランドを運営するカプリ・ホールディングス(CPRI)はアナリストの投資判断引き上げで上昇した。ソフトウエア会社のオートデスク(ADSK)は、物言う投資家のスターボード・バリューが同社株5億ドル相当を取得したとの報道で、買われた。家電量販チェーンのベスト・バイ(BBY)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。ソフトウエアメーカーのアドビ(ADBE)は顧客に対するキャンセル料金を巡り公正取引委員会が同社を訴えたことが嫌気され、下落。
住宅建設会社のレナー(LEN)は取引終了後に四半期決算を発表。内容が予想を上回り、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:フランス政局不安緩和でユーロ買い戻し
17日のニューヨーク外為市場でドル・円は157円96銭まで上昇後、157円68銭まで反落し、157円73銭で引けた。米6月NY連銀製造業景気指数が予想以上に5月から回復したため長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。連邦準備制度理事会(FRB)の利下げに慎重な姿勢を受けたドル買いも強まったと見られる。フランス政局不安の緩和で、リスク回避の円買いも後退。
ユーロ・ドルは1.0707ドルから、1.0738ドルまで上昇し、1.0735ドルで引けた。フランス総選挙で優勢と見られている極右政党のルペン氏がマクロン大統領と協力してく姿勢を明らかにし市場鎮静化に努めたため警戒感緩和で、ユーロの買戻しが優勢となった。ユーロ・円は、169円01銭から169円34銭へ上昇。ポンド・ドルは1.2661ドルから1.2710ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8932フランへ上昇後、0.8896フランまで下落した。
■NY原油:堅調推移で79.72ドル、時間外取引で80ドル台に上昇
NY原油先物8月限は堅調推移(NYMEX原油8月限終値:79.72 ↑1.67)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比+1.67ドル(+2.14%)の79.72ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは77.58ドル-80.01ドル。アジア市場で77.58ドルまで下げた後はじり高となり、米国市場の終盤にかけて80.01ドルまで値上り。需要増加の思惑が再浮上している。通常取引終了後の時間外取引では主に79ドル台で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 39.51ドル +0.27ドル(+0.68%)
モルガン・スタンレー(MS) 97.04ドル +1.54ドル(+1.61%)
ゴールドマン・サックス(GS)450.18ドル +3.72ドル(+0.83%)
インテル(INTC) 30.98ドル +0.53ドル(+1.74%)
アップル(AAPL) 216.67ドル +4.18ドル(+1.96%)
アルファベット(GOOG) 178.78ドル +0.41ドル(+0.22%)
メタ(META) 506.63ドル +2.47ドル(+0.48%)
キャタピラー(CAT) 322.40ドル +0.93ドル(+0.28%)
アルコア(AA) 37.40ドル -0.50ドル(-1.31%)
ウォルマート(WMT) 67.42ドル +0.40ドル(+0.59%)
《ST》