ハイテク株のリバウンド狙いの動き/オープニングコメント
18日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。17日の米国市場は、NYダウが188ドル高、ナスダックは168ポイント高だった。フランス政局混乱への警戒や米連邦準備理事会(FRB)の利下げに慎重な姿勢を受け、売られる場面もみられた。ただし、その後はソフトランディングを期待した買いに転じた。シカゴ日経225先物は大阪比410円高の38410円。円相場は1ドル157円70銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い優勢で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで反発して始まり、米国市場の流れを受けて上げ幅を広げる格好となり、一時38450円まで買われた。昨日の日経平均株価はマドを空けての下げで一時38000を割り込み、ボリンジャーバンド-3σ水準に迫る動きをみせたこともあり、売られ過ぎによる自律反発が意識されよう。ただし、-1σが38440円辺りに位置しているほか、節目の38500円辺りでは強弱感が対立しやすく、買い一巡後の底堅さを見極めたいところだろう。
-1σ辺りを上回っての推移になるようだと、リバウンド狙いの動きが意識されてくる可能性があり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株のリバウンド狙いの動きがありそうだ。米国ではエヌビディアは小反落となったが最高値を更新したほか、アップルやマイクロソフトなど大型テック株が買われていた。アームホールディングスも堅調だったことから、ソフトバンクG<9984>への物色も意識されやすいだろう。
一方で、戻りの鈍さが意識されてくるようだと、先物主導で短期的な売り仕掛け的な動きもありそうだが、ソフトバンクGやディスコ<6146>など高値圏で推移している銘柄への買い意欲は強そうである。AI関連への成長期待は根強く、ハイテク株への押し目狙いのスタンスになろう。また、グロース250指数はボトム圏からのリバウンド基調が継続しているため、中小型株の一角にもリバウンド狙いの見直し買いの動きが期待されやすいだろう。
《AK》