株価指数先物【引け後】 戻り待ち狙いのショートが強まりやすい

市況
2024年6月18日 18時36分

大阪9月限

日経225先物 38400 +400 (+1.05%)

TOPIX先物 2714.0 +20.5 (+0.76%)

日経225先物(9月限)は前日比400円高の3万8400円で取引を終了。寄り付きは3万8420円とシカゴ日経平均先物の清算値(3万8410円)にサヤ寄せする形から、買いが先行して始まった。現物の寄り付き直前に3万8470円まで買われたが、買い一巡後はショート優勢となり、前場中盤にかけて3万8310円まで上げ幅を縮める場面も見られた。前場終盤にかけて再びロングが強まり、3万8490円まで買われたものの、節目の3万8500円を捉えることはできなかった。後場は3万8350円~3万8430円辺りの狭いレンジで推移し、終了間際に3万8470円と日中高値水準まで上昇する場面も見られたが、ロングの動きは限られた。

日経225先物は買い一巡後にいったんボリンジャーバンドの-1σ(3万9400円辺り)を下回った。前場中盤以降は再びロングが強まり、前引け間際には節目の3万8500円に接近したものの、ショートカバーを交えての上昇には至らなかった。後場は再び-1σを挟んでのレンジが続き、自律反発の域は脱せなかった。

また、一目均衡表では、雲下限(3万8390円)水準での攻防をみせている。雲上限は3万8790円辺りで横ばいが続いているため、それほど厚い雲ではないが、雲下限辺りでの攻防が長期化してくるとショートを仕掛けてくる流れが警戒されてこよう。13週移動平均線(3万8610円)、25日線(3万8700円)、75日線(3万8900円)なども抵抗線として意識されてくることで、戻り待ち狙いのショートが強まりやすくなりそうだ。

本日は東京エレクトロン <8035> [東証P]、TDK <6762> [東証P]、ファーストリテイリング <9983> [東証P]、信越化学工業 <4063> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株が買われたことから、相対的に日経平均型優位の展開となった。

これにより、NT倍率は先物中心限月で14.14倍に上昇した。200日線(14.13倍)を挟んでの推移だったが、終値では辛うじて同線を上回って終えた。明確なトレンドは出ていないものの、米国ではハイテク株物色が継続している。戦略的には日経225先物の押し目狙いのロングを維持しつつ、フルヘッジではなく5割程度のTOPIX先物でのショートヘッジによって、若干ながらNTロングでのスプレッド狙いとするのも一考だろう。

手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万1658枚、ソシエテジェネラル証券が1万3382枚、バークレイズ証券が2863枚、JPモルガン証券が2451枚、サスケハナ・ホンコンが2322枚、ゴールドマン証券が1869枚、楽天証券が1662枚、野村証券が1414枚、モルガンMUFG証券が1220枚、日産証券が1198枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万0337枚、ソシエテジェネラル証券が1万2232枚、JPモルガン証券が4540枚、モルガンMUFG証券が3864枚、バークレイズ証券が3665枚、ゴールドマン証券が3241枚、ビーオブエー証券が2081枚、サスケハナ・ホンコンが1068枚、野村証券が952枚、BNPパリバ証券が520枚だった。

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