【市場反応】米5月小売売上高は予想下回る、年内利下げ観測強まりドル売り加速
米商務省が発表した5月小売売上高は前月比+0.1%と、伸びは4月から改善も予想+0.3%を下回った。4月分も0%から-0.2%に下方修正された。変動の激しい自動車を除いた小売売上高は前月比-0.1%と、予想外に2カ月連続のマイナスに落ち込んだ。国内総生産(GDP)の算出に用いられる自動車、建材、給油、食品を除いたコントロールグループは前月比+0.4%と、前月比マイナスからプラスに改善も伸びは予想を下回った。
同時刻に発表された米6月ニューヨーク連銀サービス業活動は-4.7と、5月+3.0からマイナスに落ち込んだ。下落率は2月来で最大。
低調な小売売上高が年内の利下げを正当化するとの見方に、米国債相場は大幅反発。10年債利回りは4.29%から4.23%まで低下した。ドル売りも加速。ドル・円は158円10銭から157円52銭まで下落した。ユーロ・ドルは1.0710ドルから1.0734ドルまで上昇。ポンド・ドルは1.2669ドルから1.2694ドルまで上昇した。
【経済指標】
・米・5月小売売上高:前月比+0.1%(予想:+0.3%、4月:-0.2%←0.0%)
・米・5月小売売上高(自動車除く):前月比-0.1%(予想:+0.2%、4月:-0.1%←+0.2%)
・米・6月ニューヨーク連銀サービス業活動:-4.7(5月+3.0)
《KY》