18日の米国市場ダイジェスト:NYダウは56ドル高、長期金利低下が支援
■NY株式:NYダウは56ドル高、長期金利低下が支援
米国株式市場は続伸。ダウ平均は56.76ドル高の38,834.86ドル、ナスダックは5.21ポイント高の17,862.23で取引を終了した。
小売売上高の結果が利下げを正当化するとの見方に寄り付き後、上昇。同時に、景気への懸念も広がり相場は伸び悩んだ。ハイテクは過去最高値付近からの利益確定売りも目立ったが、長期金利の低下が支援し、相場は終日底堅く推移。ナスダックは7営業日連続で過去最高値を更新し終了した。セクター別では、半導体・・自動車部品が下落、不動産管理・開発が下落。
製薬会社のメルク(MRK)は食品医薬品局(FDA)が同社の肺炎治療ワクチンを承認し、上昇。半導体のエヌビディア(NVDA)はアナリストの目標株価引き上げで、上昇。スーパーマーケットチェーンのクローガー(KR)や化粧品メーカーのelfビューティー(ELF)はアナリストの投資判断引き上げで上昇した。メキシコ料理レストランを運営するチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)1株を50株にする分割実施を控え、上昇。エネルギー資源会社のオクシデンタル・ペトロリアム(OXY)は著名投資家のバフェット氏が運営するバークシャー・ハサウエイ(BRK)による同社の株式追加購入が明らかになり上昇。
航空機メーカーのボーイング(BA)は同社製造の航空機のドアが外れた事象を巡り最高経営責任者(CEO)が上院議会で証言し、下落した。
住宅建設会社のKBホームズ(KBH)は取引終了後に決算を発表。内容が予想を上回り時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:予想を下回る米小売売上高を受けて利下げ観測強まる
18日のニューヨーク外為市場でドル・円は158円13銭から157円63銭まで下落し、157円8銭で引けた。米5月小売売上高が予想を下回ったため、年内の利下げ観測が強まりドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.0710ドルから、1.0761ドルまで上昇し、1.0739ドルで引けた。ユーロ圏、EUインフレの上昇を受けてユーロ買いが強まった。ユーロ・円は、169円18銭から169円91銭へ上昇。ポンド・ドルは1.2669ドルまで下落後、1.2721ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8878フランから0.8827フランまで下落した。
■NY原油:堅調推移で80.71ドル、一時80.85ドルまで値上り
NY原油先物8月限は堅調推移(NYMEX原油8月限終値:80.71 ↑0.99)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比+0.99ドル(+1.24%)の80.71ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは79.17ドル-80.85ドル。ロンドン市場で79.17ドルまで売られたが、押し目買いが入ったことでじり高となり、米国市場の後半にかけて80.85ドルまで値上り。需要増加の思惑が広がった。通常取引終了後の時間外取引では主に80ドル台後半で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 39.99ドル +0.48ドル(+1.21%)
モルガン・スタンレー(MS) 97.57ドル +0.53ドル(+0.54%)
ゴールドマン・サックス(GS)457.43ドル +7.25ドル(+1.61%)
インテル(INTC) 30.63ドル -0.35ドル(-1.12%)
アップル(AAPL) 214.29ドル -2.38ドル(-1.09%)
アルファベット(GOOG) 176.45ドル -2.33ドル(-1.30%)
メタ(META) 499.49ドル -7.14ドル(-1.40%)
キャタピラー(CAT) 325.14ドル +2.74ドル(+0.84%)
アルコア(AA) 37.49ドル +0.09ドル(+0.24%)
ウォルマート(WMT) 67.60ドル +0.18ドル(+0.26%)
《ST》