東京株式(前引け)=反落、手掛かり材料難でリスク回避の流れに
20日前引けの日経平均株価は前営業日比246円66銭安の3万8324円10銭と反落。前場のプライム市場の売買高概算は6億2542万株、売買代金概算は1兆5030億円。値上がり銘柄数は494、対して値下がり銘柄数は1093、変わらずは59銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場はリスク回避の地合いとなり、日経平均株価は反落し3万8000円台前半まで水準を切り下げた。前日の米国株市場がジューンティーンス(奴隷解放記念日)の祝日で休場だったことから手掛かり材料不足が意識されたが、欧州株市場でフランスやドイツなど主要国の株価指数が総じて安く、投資家心理を冷やす格好となった。外国為替市場でドル高・円安方向に振れているものの、これを好感する動きはまばらとなっている。相変わらず半導体主力どころの上値が重く、全体指数に押し下げ効果をもたらしている。ただ、日経平均は一時300円あまりの下げで3万8200円台まで売られた後は下げ渋っている。
個別では売買代金トップとなったレーザーテック<6920>が売りに押されたほか、東京エレクトロン<8035>も冴えない。三菱重工業<7011>は商いを膨らませ強弱観対立のなかもやや利食いに押される展開。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが売られ、任天堂<7974>も軟調。さくらインターネット<3778>が大幅安、前日ストップ安に売り込まれたFPパートナー<7388>も下値を探る展開に。半面、売買代金2位のディスコ<6146>がしっかり、イビデン<4062>が上値を伸ばした。第一三共<4568>も買いが優勢。サンケン電気<6707>が急騰、ニッコンホールディングス<9072>も商いを伴い大幅高。住友理工<5191>も物色人気に。