欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米経済指標の悪化や為替介入の警戒感で

通貨
2024年6月20日 17時25分

20日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。先行き不透明感でドル選好地合いが続く見通し。ただ、米経済指標が悪化なら景気減速懸念でドル買いは入りづらい。また、158円台は日本の為替介入が警戒され、ドルは上値が重い。

18日の低調な米小売売上高で景気減速を懸念した金利安に振れたが、19日はNY休場でドル売りは一服。この日の取引はユーロ・ドルが1.07ドル半ばで上値が抑えられ、ドル・円は一時158円台に浮上した。本日アジア市場は米金利の緩やかな上昇でドルは買い戻され、ユーロ・ドルは1.0730ドル台に軟化、ドル・円は158円台をおおむね維持した。ただ、全般的に様子見ムードが広がるなか狭いレンジ内でもみ合った。

この後の海外市場は主要中銀の政策に不透明感が広がり、ドル選好地合いが続く見通し。ただ、今晩発表の米経済指標でフィラデルフィア連銀製造業景気指数や新規失業保険申請件数が悪化すれば、連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測によりドル売りが見込まれる。一方、日銀による追加利上げの時期は秋口との見方から円買いは後退しそうだ。ただ、ドル・円は158円台の為替介入が警戒され、一段の上値は抑制される。

【今日の欧米市場の予定】

・17:00 欧州中央銀行(ECB)経済報告

・20:00 英中銀が政策金利発表(5.25%に据え置き予想)

・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:23.5万件、前回:24.2万件)

・21:30 米・5月住宅着工件数(予想:137.0万戸、4月:136.0万戸)

・21:30 米・5月住宅建設許可件数(予想:145.0万戸、4月:144.0万戸)

・21:30 米・6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:5.0、5月:4.5)

・21:30 米・1-3月期経常収支(予想:-2068億ドル、10-12月期:-1948億ドル)

・21:45 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁座談会参加

・23:00 ユーロ圏・6月消費者信頼感指数(予想:-13.8、5月:-14.3)

・05:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演(経済見通し)

・ユーロ圏財務相会合

《CS》

提供:フィスコ

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