銀行業界、どの産業よりも多くの仕事をAIに奪われる可能性=米国株個別

材料
2024年6月20日 23時13分

(NY時間10:11)(日本時間23:11)

JPモルガン<JPM> 196.85(-0.15 -0.08%)

シティグループ<C> 60.66(-0.12 -0.20%)

バンカメ<BAC> 40.10(+0.11 +0.26%)

ウェルズ・ファーゴ<WFC> 58.77(-0.28 -0.47%)

ゴールドマン<GS> 457.57(+0.14 +0.03%)

モルガン・スタンレー<MS> 97.60(+0.03 +0.03%)

AIは消費者向け金融を一変させ労働者の生産性を高める公算が大きく、銀行業界は他のどの産業よりも多くの仕事をAIに奪われる可能性が高いとの分析が出ている。シティグループ<C>が同銀のAIに関する最新レポートで、銀行業界全体の仕事の約54%が自動化される公算が大きいと試算。さらに、業界全体の12%の職務がAIで補強される可能性があるとしている。

大手銀はAIが行員の生産性向上とコスト削減に役立つとの期待に後押しされ、ここ1年に渡りAIの実験を徐々に進めている。例えばシティでは、様々なAI技術を試すことができるプログラマーを4万人配置する方針を示している。同銀は数百ページに及ぶ規制案を素早く精査するため、ユーザーの簡単な質問や指示に基づいて文章などを作成できる生成AIを使用しているという。

シティのグリフィス最高技術責任者(CTO)はレポートの添付文書で「生成AIは銀行業界に革命をもたらし、収益性を向上させる可能性がある。安全かつ責任ある方法でAIを導入し、シティと従業員の能力増大に注力している」と説明した。

同銀はまた、AIが業界全体で一部の役割を代替するとしても、人員削減に繋がらない可能性も示した。金融機関はAI管理者やAIに特化したコンプライアンス担当者を多数採用し、AI利用が規制に沿ったものであることを確認する必要があるという。新技術の導入は必ずしも人員削減に繋がるわけではない。一例として、現金自動預払機(ATM)が導入された後でも、人間の窓口係の数が1970年代から2000年代半ばにかけて急増したことに言及した。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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