AeroEdge:航空エンジンのチタンアルミブレードで極めて高い競争力
AeroEdge<7409>は、航空エンジンに利用されるチタンアルミブレードの製造販売が主力事業となっている。
同社が製造するチタンアルミブレードは、フランスの航空宇宙、防衛、通信大手サフラン社に納品される。サフランと米GEの合弁企業CFMは航空機エンジンLEAPを製造し、LEAPはエアバスのa320neoファミリー、ボーイングのB737maxシリーズのエンジンとして採用されている。a320neoファミリー、ボーイングのB737maxシリーズは単通路の近・中距離向け航空機で、中長期的に需要拡大が見込まれる世界の航空機市場においても、最も高い伸びが期待される。チタンアルミは、元々ブレードに用いられていたニッケル合金に比べて重量が半分で、強度劣化しにくく、かつ耐熱性が高いという特徴がある。一方、硬くて脆いという特徴があり、加工難易度が高く、この加工技術が同社の競争力の源泉で、他社の参入障壁が非常に高い。
24年6月期業績については、売上高は前期比19.9%増の3,503百万円、営業利益は14.7%増の550百万円が計画されている。エアバスはa320neoファミリーの月当たり生産数を2023年の50機体制から26年には75機体制に、ボーイングはB737maxシリーズの月当たり生産数を2022年の31機体制から25年には50機体制に増産を進めていく方針で、これらを背景にエアロエッジの業績についても持続的な成長が期待される。
《NH》