21日の米国市場ダイジェスト:NYダウは15ドル高、半導体が重し
■NY株式:NYダウは15ドル高、半導体が重し
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は15.57ドル高の39,150.33、ナスダック指数は32.23ポイント安の17,689.36で取引を終了した。
寄り付きはまちまち。米国株関連オプションの満期日が集中する「トリプルウィッチング」で持ち高調整の売りが出た一方、出遅れ感のある銘柄などへの買いが支えた。ナスダックは前日に続き半導体のエヌビディアやマイクロン・テクノロジーが売られたことが重しとなった。セクター別では小売り、耐久消費財・アパレルなどが上昇。半導体・同製造装置の下げが目立ち、銀行やテクノロジー・ハード・機器などが下げた。
ファストフード大手のマクドナルド(MCD)が上昇。アナリストが米国内で導入する5ドルのセットメニューが売上高を押し上げるとの見方を示した。レンタカー会社のハーツ(HTZ)は社債発行の増額が好感され上昇。スポーツ用品メーカーのナイキ(NIKE)はアナリストが投資判断と目標株価の引き上げ上昇。航空機の設計・製造を手掛けるスピリット・エアロシステムズ・ホールディングス(SPR)はボーイングが同社の買収に近づいているとの報道を受け上昇。
バイオ医薬品会社のサレプタ・セラピューティックスが急伸。FDAが4歳以上のデュシェンヌ型筋ジストロフィー患者に対する遺伝子治療薬「エレビディス」の使用を承認した。ゴールドマン・サックス(GS)やJPモルガン・チェース(JPM)など大手金融機関が下落。米金融当局が経営破綻後の事業整理の道筋を示す「生前遺言」の審査結果を発表し、提出した計画書について改善を命じた。
半導体大手エヌビディアが続落し、時価総額で首位の座から陥落。この2日間で時価総額2000億ドル余りを失った。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米PMIの予想外の改善受けてドル買い
21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、158円85銭から159円84銭まで上昇し、159円80銭で引けた。米国の6月PMI速報値が低下予想に反して上昇・改善となったことから、金利が上昇し、ドル買いが強まった。一方、5月の景気先行指数は予想以上に下げ、中古住宅販売件数もさらに鈍化したが、ドル買いの流れは変わらなかった。欧州通貨での円売りも目立った。
ユーロ・ドルは1.0678ドルから1.0698ドルでもみ合いとなり、1.0691ドルで引けた。ユーロ・円は169円78銭から170円91銭まで上昇した。
ポンド・ドルは1.2623ドルから1.2651ドルでもみ合い。ドル・スイスフランは0.8917フランから0.8945フランまで上昇した。
■NY原油:反落、利食い売りが増える
NYMEX原油8月限終値:80.73 ↓0.56
21日のNY原油先物8月限は反落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比-0.56ドル(-0.69%)の80.73ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは80.35ドル-81.79ドル。米国市場の中盤にかけて81.79ドルまで買われたが、利食い売りが増えたことで伸び悩んだ。米国市場の後半にかけて80.35ドルまで値下がり。通常取引終了後の時間外取引では主に80ドル台で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 39.49ドル -0.50ドル(-1.25%)
モルガン・スタンレー(MS) 96.16ドル -1.28ドル(-1.31%)
ゴールドマン・サックス(GS)450.18ドル -7.87ドル(-1.71%)
インテル(INTC) 31.09ドル +0.47ドル(+1.53%)
アップル(AAPL) 207.49ドル -2.19ドル(-1.04%)
アルファベット(GOOG) 180.26ドル +2.55ドル(+1.43%)
メタ(META) 494.78ドル -6.92ドル(-1.37%)
キャタピラー(CAT) 327.84ドル -1.29ドル(-0.39%)
アルコア(AA) 40.40ドル +1.42ドル(+3.64%)
ウォルマート(WMT) 67.91ドル -0.10ドル(-0.14%)
《ST》