ユーロ週間見通し:伸び悩みか、仏政局リスクと日銀7月利上げ観測で

通貨
2024年6月22日 14時30分

■弱含み、ユーロ圏6月製造業PMIは予想外の悪化

今週のユーロ・ドルは弱含み。スイス中央銀行による利下げでユーロ売り・スイスフラン買いは一時縮小したが、フランスの財政悪化を警戒したユーロ売りは続いた。ユーロ圏の6月製造業PMIは予想に反して悪化したことから、週末前にリスク回避的なユーロ売り・米ドル買いが再度観測された。取引レンジ:1.0671ドル-1.0761ドル。

「下げ渋りか、米インフレ鈍化でドル売りも

来週のユーロ・ドルは下げ渋りか。フランスの財政悪化が警戒されており、リスク回避のユーロ売り・米ドル買いがただちに縮小する可能性は低いとみられる。一方、米コアPCE価格指数の伸びは鈍化すると予想され、米経済指標が市場予想を下回った場合、景気減速懸念のユーロ買い・ドル売りも想定される。

予想レンジ:1.0580ドル-1.0800

■堅調推移、リスク回避の円買いは縮小

今週のユーロ・円は堅調推移。日本銀行による追加利上げの思惑は消えてないが、フランスの財政悪化を懸念したリスク回避のユーロ売り・円買いは一巡し、ユーロ・円は一時171円に接近した。スイス中央銀行の利下げを受けてユーロ売り・スイスフラン買いが縮小したことも影響したようだ。取引レンジ:167円96銭-170円91銭。

■伸び悩みか、仏政局リスクと日銀7月利上げ観測で

来週のユーロ・円は伸び悩みか。6月30日投開票のフランス議会選の行方に警戒感が広がり、ユーロ売りがただちに縮小する可能性は低い。欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーから追加利下げに前向きな見解が表明されたこともユーロ売りを後押ししよう。一方、フランス発の政治リスクで円買い優勢の展開に。日本銀行植田総裁は7月利上げに言及し、円買いの支援材料とみられる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・特になし

予想レンジ:169円00銭-171円50銭

《FA》

提供:フィスコ

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