IHIが続伸、小型スケールのSAF製造試験装置の設置を決定
IHI<7013>が続伸している。この日の午前中に、共同でCO2を原料とする持続可能な航空燃料(SAF)の合成技術の開発に取り組んでいるシンガポール科学技術研究庁傘下の研究機関であるISCE2の敷地内に、小型スケールのSAF製造試験装置の設置を決定したと発表しており、好材料視されている。
試験装置の設置は、水素とCO2からSAFの原料となる液体炭化水素を合成する一連のプロセスを検証することが目的。IHIとISCE2は、22年にSAF合成の新触媒を開発し、これまでのラボ試験において世界トップレベルの性能を持つことを確認しているが、新たに設置する試験装置では、触媒の性能や耐久性評価を行う。また、合成プラントの運転条件の最適化や反応器データの取得などを行い、プロセス全体の検証を進めるとしている。