話題株ピックアップ【夕刊】(3):商船三井、クオリプス、カドカワ

注目
2024年6月24日 15時19分

■商船三井 <9104>  4,807円  +29 円 (+0.6%)  本日終値

商船三井<9104>が続伸。コンテナ船市況がここ回復色を示していることや、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数も今月13日の急上昇を境に戻り足を強め2000の大台復帰が目前となるなど、海運セクターの収益環境の改善が意識されている。加えてここ一段と円安が進んでいることも運賃ドル建て決済の海運会社にとっては追い風となる。株価指標面でも低PBR銘柄が多く、バリュー株物色の波に乗っている。

■クオリプス <4894>  6,020円  -1,500 円 (-20.0%) ストップ安   本日終値

クオリプス<4894>がストップ安。前週末21日の取引終了後、開発中の虚血性心筋症に対するiPS細胞由来心筋細胞シートについて、「早くて2024年6月、遅くとも年内」としていた承認申請時期を「年内」に変更すると発表した。申請資料のデータの一部更新や追加資料の作成などの業務を行うため。承認申請への高い期待がいったん後退したようだ。

■KADOKAWA <9468>  2,747.5円  -239.5 円 (-8.0%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ

KADOKAWA<9468>が5日ぶり大幅反落。22日、自社グループに対するサイバー攻撃を巡り、一部報道機関が犯人と名乗る人物のメッセージを掲載した記事を出したことについてコメントを発表した。「犯罪者を利するような、かつ今後の社会全体へのサイバー攻撃を助長させかねない報道を行うメディアに対して強く抗議をする」とした上で、損害賠償を含めた法的措置の検討を進める考えを示した。サイバー攻撃を巡る先行き不透明感が改めて意識され、売りを誘ったようだ。

■MCPs <4360>  716円  +100 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値

マナック・ケミカル・パートナーズ<4360>が後場急伸。同社はきょう正午ごろ、28年3月期を最終年度とするグループ中期計画を策定したと発表。連結経常損益目標を14億円以上の黒字(24年3月期実績は1100万円の赤字)としていることが評価されたようだ。連結売上高目標は168億円以上(同96億8600万円)に設定。重点成長投資項目として「湘南イノベーション研究所による電子材料やバイオなど機能性材料・ヘルスケア・生産プラットフォームなどを対象とした新規事業の創出」「ファインケミカル事業における海外(特にインド及び欧州)を対象とした事業開拓」「金属不純物管理技術向上とヨウ素化合物を中心とした半導体関連新製品の開発、及びサステナブル素材のバイオマス由来複合材料WPC(ウッドプラスチックコンポジット)の上市」を中心に総額100億円の成長投資を行うとしている。

■PostPrime <198A>  730円  +100 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値

PostPrime<198A>が3日連続ストップ高。20日に東証グロース市場に新規上場した直近IPO銘柄で、初日は午前9時に公開価格と同じ450円で初値をつけた後、ストップ高の530円に上昇。21日は取引時間中には値がつかず、ストップ高配分で取引を終了していた。この日も買いが衰えておらず、前週末比85円高の715円で寄り付くと午前中の早い時間にストップ高の730円に上昇し、その後は同水準に張り付く展開となった。金融・経済情報のSNS「PostPrime」を運営していることから投資家になじみがあるうえ、高橋ダニエル圭社長はユーチューバーの高橋ダン氏としての知名度が高い。直近IPOならではの需給面でのしこりのなさから、値動きの軽さを期待した短期資金が流入しているようだ。

■アズパートナーズ <160A>  2,523円  +289 円 (+12.9%)  本日終値

アズパートナーズ<160A>が4日続伸。前週末21日の取引終了後、新たな事業として介護DXサポート事業の本格的な展開を始めると発表した。高齢者ホームのデジタル化を全面的にサポートし、IoT・ICT機器の導入をはじめ、効率的な人員配置やサービスの質の向上、収益の改善を目指す。これが買い材料視された。

■ノバレーゼ <9160>  321円  +25 円 (+8.5%)  本日終値

ノバレーゼ<9160>が急反発。ティーケーピー<3479>が前週末21日の取引終了後、資本・業務提携により同社を持ち分法適用会社化すると発表しており、これを好感した買いが流入した。6月24日付で既存株主から825万株を31億3500万円(1株380円)で取得する。これによりTKPはノバレーゼ発行済み株数の33.00%を保有することになり、ノバレーゼはTKPの持ち分法適用会社となる。今回の提携により、出店ペースの加速を目的とした物件情報の連携や地域創生事業並びに建物及び空間の再生事業における協業、ノバレーゼの保有する施設の平日稼働の促進などのシナジーを期待しているという。なお、同件が24年12月期業績に与える影響は精査中としている。

■アソインターナショナル <9340>  1,155円  +82 円 (+7.6%)  本日終値

アソインターナショナル<9340>は反発。前週末21日の取引終了後、しもだ矯正歯科クリニック(福岡市中央区)と独占的通常実施権許諾契約を締結し、歯科技工物製品「ZERO TUBE SYSTEM」の販売を開始すると発表したことが好感された。「ZERO TUBE SYSTEM」は、同クリニックが発明した歯科技工物(矯正装置)「ZERO Tube Bracket」に関連するライセンスを得て販売するもので、従来の歯科矯正用装置(ワイヤーブラケット)が既製品なのに対して、「ZERO TUBE SYSTEM」は全て患者個々の歯面形状に合わせてデザインからカスタムメイドするのが特徴。また、全ての歯とワイヤーを密接な位置関係に設定することが可能になり、ワイヤーから生じる矯正力をより正確に歯に伝えることができるため、歯科医師の意図に沿った歯牙移動が実現でき、治療期間の短縮も期待できるという。なお、同件による24年6月期業績への影響はないとしている。

■レントラックス <6045>  455円  +24 円 (+5.6%)  本日終値

レントラックス<6045>が切り返し急。前週末21日の取引終了後、5月度の月次実績を発表した。売上高は前年同月比33.3%増の3億4400万円となり、好感されたようだ。同社は成果報酬型広告サービスや中古建設機械の海外販売などを展開する。取扱高は同3.6%増の24億4400万円。レントラックスに登録した広告掲載媒体の運営者数は前月比1346人増加の5万7625人となった。

■大同工業 <6373>  961円  +39 円 (+4.2%)  本日終値

大同工業<6373>が上値追い加速、1000円大台を視野に入れる強調展開をみせている。時価は22年1月以来約2年半ぶりの高値圏に浮上した。ホンダ向けを主力とするチェーンメーカーで、二輪車用ドライブチェーンで圧倒的な商品シェアを持つグローバルニッチトップに位置付けられている。今3月期営業利益は前期比10倍の23億円と変貌を見込むほか、27年3月期に営業利益44億円という新中期経営計画を掲げており、成長期待が高まっている。一方で、株価指標面ではPER6倍前後、PBR0.3倍前後と超割安に放置されていたことで、急速人気化の経緯をたどっている。

●ストップ高銘柄

くろがね工作所 <7997>  1,558円  +300 円 (+23.9%) ストップ高   本日終値

MFS <196A>  425円  +80 円 (+23.2%) ストップ高   本日終値

AHCグループ <7083>  3,730円  +700 円 (+23.1%) ストップ高   本日終値

ティーガイア <3738>  2,365円  +400 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値

WOLVES HAND <194A>  925円  +150 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値

など、10銘柄

●ストップ安銘柄

クオリプス <4894>  6,020円  -1,500 円 (-20.0%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.