24日の米国市場ダイジェスト:NYダウは260ドル高、景気敏感株に買い
■NY株式:NYダウは260ドル高、景気敏感株に買い
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は260.88ドル高の39,411.21、ナスダック指数は192.54ポイント安の17,496.82で取引を終了した。
材料が乏しい中、寄り付きはまちまち。銀行やエネルギーなど、景気敏感株や出遅れ感のある銘柄への買いが支えたダウは終日堅調に推移。一方、先週に続きエヌビディアなど半導体銘柄の売りが重しとなったナスダックは下落した。セクター別では、エネルギーや電気通信サービス、銀行などが上昇。半導体・同製造装置が大きく下げたほか、小売り、ソフトウエア・サービスが下落した。
後払いサービス提供するアファーム・ホールディングス(AFRM)やコンピューター・ソリューションを提供するIBM(IBM)、クルーズ船運営のロイヤルカリビアン(RCL)はアナリストが投資判断・目標株価を引き上げたことを受け上昇。米製薬大手イーライリリー(LLY)は肥満症治療薬「ゼップバウンド(一般名チルゼパチド)」の臨床試験結果について、追加の情報と米食品医薬品局(FDA)に承認申請したと発表し上昇。一方、睡眠時無呼吸症候群など向けの医療機器を製造するレスメド(RMD)、インスパイア・メディカル・システムズ(INSP)は大幅安となった。
原油価格の上昇を受け、油田製品・サービス会社のベーカー・ヒューズ(BKR)などエネルギー銘柄が買われた。
サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は、労働市場がさらに減速すれば失業率の上昇につながると警告。直面するリスクはインフレだけではないと指摘した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:159円台で神経質にもみ合い、LDNでは一時159円割れも
24日のニューヨーク外為市場でドル・円は、159円33銭へ下落後、159円76銭まで上昇し、159円60銭で引けた。米・6月ダラス連銀製造業活動指数はほぼ予想通りのマイナス幅縮小がみられ、発表後徐々にドル買いが強まる展開になった。ただ、地区連銀総裁らの発言にはややハト派的なトーンがみられ、ドルの上昇は限定的になったもよう。
ユーロ・ドルは1.0722ドルから1.0746ドルでもみ合いとなり、1.0735ドル引けた。独・6月IFO企業景況感指数の予想外の悪化を受けて、上値が重くなった。ユーロ・円は171円02銭へ下落後、171円45銭まで上昇した。
ポンド・ドルは1.2661ドルから1.2698ドルまで上昇。英国のCBI製造業受注指数の改善が好感されたもよう。ドル・スイスフランは0.8922フランから0.8942フランでもみ合った。
■NY原油:反発で81.63ドル、一時81.78ドルまで値上り
NY原油先物8月限は反発(NYMEX原油8月限終値:81.63 ↑0.90)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比+0.90ドルの81.63ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは80.23ドル-81.78ドル。アジア市場で80.23ドルまで下げた後はじり高となり、米国市場の後半にかけて81.78ドルまで値上り。81ドル台で利食い売りが観測されており、上昇一服となった。通常取引終了後の時間外取引では主に81ドル台半ば近辺で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 40.02ドル +0.53ドル(+1.34%)
モルガン・スタンレー(MS) 97.10ドル +0.94ドル(+0.97%)
ゴールドマン・サックス(GS)462.09ドル +11.91ドル(+2.64%)
インテル(INTC) 30.57ドル -0.52ドル(-1.67%)
アップル(AAPL) 208.14ドル +0.65ドル(+0.31%)
アルファベット(GOOG) 180.79ドル +0.53ドル(+0.29%)
メタ(META) 498.91ドル +4.13ドル(+0.83%)
キャタピラー(CAT) 330.00ドル +2.16ドル(+0.65%)
アルコア(AA) 40.56ドル +0.16ドル(+0.39%)
ウォルマート(WMT) 68.90ドル +0.99ドル(+1.45%)
《ST》