話題株ピックアップ【夕刊】(3):しまむら、オーミケンシ、東京ボード

注目
2024年6月25日 15時18分

■しまむら <8227>  7,565円  +85 円 (+1.1%)  本日終値

しまむら<8227>が続伸。24日の取引終了後に発表した第1四半期(2月21日~5月20日)連結決算で、営業利益が145億7900万円(前年同期比0.3%増)と小幅ながら増益着地したことが好感された。PBの展開スケジュールの見直しや高価格帯商品の確立、インフルエンサーやテレビ番組とのコラボ企画などで国内既存店売上高が伸長し、売上高は1644億6600万円(同4.7%増)となった。一方で人件費や広告宣伝費の増加が利益を圧迫した。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高6596億2200万円(前期比3.9%増)、営業利益563億6200万円(同1.9%増)の従来見通しを据え置いている。また、同時に発表した6月度(5月21日~6月20日)の月次売上速報で、主力のしまむらの既存店売上高は前年同月比3.7%増と8カ月連続で前年実績を上回っており、これも好材料視されている。婦人のアウター衣料で、JBの「SEASON REASON」が売り上げを牽引し、なかでも高価格帯の麻素材ブラウスや、透かし編みニットが売れ筋となった。実用品では「FIBER DRY」シリーズの肌着やスリッパが引き続き好調だった。

■いなげや <8182>  1,244円  +11 円 (+0.9%)  本日終値

いなげや<8182>が続伸。24日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、最終利益を4億円から16億3100万円(前年同期比2.1倍)へ上方修正したことが好感された。同時に24年3月期業績について、子会社ウェルパーク株式をウエルシアホールディングス<3141>へ売却する契約締結に係る会計処理のうち、24年3月期に計上すべきであった繰延税金負債12億3100万円、法人税等調整額12億3100万円を計上する訂正を行ったが、従来、同処理は25年3月期第2四半期の計上と見込んでおり、訂正に伴い同処理の計上が不要となったため法人税等調整額が減少するとしている。なお、売上高1270億円(同1.7%減)、営業利益6億円(同53.6%減)は従来見通しを据え置いている。

■オーミケンシ <3111>  404円  +80 円 (+24.7%) ストップ高   本日終値

オーミケンシ<3111>が後場急騰。産業技術総合研究所はきょう、オーミケンシなどと共同で低環境負荷カーボンナノチューブ複合セルロース繊維を開発したと発表しており、これが材料視されたようだ。今回開発したカーボンナノチューブ複合セルロース繊維は、製造時の環境負荷を抑えながら高強度レーヨンに迫る強度と伸度を実現。タイヤコード(タイヤの形状を保持する補強用の繊維)におけるレーヨンの代替として大きなポテンシャルを秘めており、ランフラットタイヤへの導入により、自動運転システムの普及を後押しするものだとしている。

■東京ボード工業 <7815>  798円  +100 円 (+14.3%) ストップ高   本日終値

東京ボード工業<7815>が急騰。同社はきょう午前9時ごろ、これまで非開示としていた25年3月期通期の連結業績予想について、営業損益が9300万円の黒字(前期は9億3900万円の赤字)になりそうだと発表。これが好感されたようだ。売上高は前期比24.0%増の88億4900万円を見込む。資源価格や原材料価格の高騰などから厳しい経営環境が続くとみているが、部署間・グループ間の連携強化や製造工程の見直し、人材育成などの取り組みで収益力が強化されていることから売り上げや利益が改善し、8期ぶりに通期で黒字化する見通しだとしている。

■ミヨシ油脂 <4404>  1,507円  +159 円 (+11.8%)  本日終値

ミヨシ油脂<4404>が急伸。マーガリンなど食用加工油脂の大手で工業用油脂にも展開する。足もとの業績は販売価格の是正効果や景気回復を背景とした需要増が収益を押し上げ、会社側想定を上回り好調に推移している。24日取引終了後24年12月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来見通しの13億7000万円から27億7000万円(前期比17%増)に大幅増額、減益予想から一転して2ケタ増益予想に変わったことで、これがポジティブサプライズとなった。

■小僧寿し <9973>  21円  +2 円 (+10.5%)  本日終値

24日に発表した「英国の日本食品会社と資本業務提携」が買い材料。

英国の日本食品会社であるJapan Centreと資本業務提携。

■ソフトフロン <2321>  88円  +7 円 (+8.6%)  本日終値

ソフトフロントホールディングス<2321>が急動意。24日取引終了後、これまで未定としていた25年3月期連結業績予想について売上高を11億500万円(前期比24.3%増)、営業損益を8000万円の黒字(前期1億6400万円の赤字)と発表。4期ぶりに営業黒字に転換する見通しとなり、これを好感した買いが入った。あわせて、上場維持基準への適合に向けた計画に基づく進捗状況を発表した。グロース市場の上場維持基準のうち、時価総額のみ基準を満たしていないという。会話AIプラットフォーム「commubo(コミュボ)」などの主力製品の事業展開を積極的に推進し、収益向上を図ることで企業価値の向上を目指す。

■エフ・コード <9211>  1,434円  +108 円 (+8.1%)  本日終値

エフ・コード<9211>が高い。同社はきょう、子会社のマイクロウェーブクリエイティブが「IRサステナビリティ評価サービス」の提供を開始したと発表しており、これが材料視されたようだ。これは、マイクロウェーブクリエイティブが経験やノウハウをもとに、IR及びサステナビリティサイトをチェックし、改善ポイントをレポーティングするサービス。レポートを通して高水準なWebサイトに改善するための課題と施策を網羅することが可能になるとしている。

■AIAIグループ <6557>  1,088円  +69 円 (+6.8%)  本日終値

AIAIグループ<6557>は大幅反発。この日、保育所等訪問支援サービスの確立に向けて、タイミー<215A>と協力すると発表しており、好材料視された。完全子会社AIAI Child Careが運営する「AIAI VISIT」で拡大を検討中の保育所等訪問支援サービスは、保育士のほか理学療法士、作業療法士及び言語聴覚士の有資格者が子ども一人ひとりに向き合い集団生活に馴染めるようにプログラムを提供しているが、これらの資格は潜在資格者が多い分野でもあることから、タイミーと協力し多様な働き方をサポートするという。なお、AIAIでは20年にもタイミーと協力し、「AIAI NURSERY」における保育士インターン制度「あい・あいモデル」を創設している。

●ストップ高銘柄

ワンダープラネット <4199>  1,532円  +300 円 (+24.4%) ストップ高   本日終値

PostPrime <198A>  880円  +150 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値

サンバイオ <4592>  948円  +150 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値

AHCグループ <7083>  4,430円  +700 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値

クオリプス <4894>  7,020円  +1,000 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値

など、8銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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