主力大型株中心に幅広く買われ39000円台回復【クロージング】

市況
2024年6月25日 16時22分

25日の日経平均は続伸。368.50円高の39173.15円(出来高概算は15億4000万株)と11日以来2週間ぶりに39000円台を回復して取引を終えた。前日の米国市場では、ハイテク株が売られたものの、景気敏感株やディフェンシブ株中心に買われた。東京市場もこの流れを受けて、銀行や保険など金融株や自動車、商社などのバリュー株に買いが入り、日経平均は続伸スタート。前場終盤には心理的な節目の39000円台を突破した。その後も買いが続いたほか、配当の再投資観測に伴う主力大型株への資金流入思惑もあり、後場終盤には39215.07円まで上昇した。

東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄数1400を超え、全体の8割超を占めた。セクター別では、33業種すべてが上昇し、保険、輸送用機器、銀行、証券商品先物の上昇が際立っていた。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、中外薬<4519>、トヨタ<7203>、信越化<4063>が堅調だった半面、東エレク<8035>、ディスコ<6146>、レーザーテック<6920>、TDK<6762>が軟調だった。

米国市場の動きから東エレクなどの半導体関連株の下げが目立った。米国では先週後半からハイテク関連株が軟調になり、なかでも主力のエヌビディア株は3営業日続落で、その間の下落率は13%と、調整局面入りの目安とされる10%を超えた。このため、米ハイテク株の騰勢は一服し、目先は日柄調整局面を迎え、東京市場も連動する可能性が高いとの指摘もある。

ただ、本日午後3時から、アドバンテスが中期経営計画を発表するほか、26日には米マイクロン・テクノロジーの決算が控える。このため、「AI分野に関し、好材料が出て、再び市場の話題になれば、見直し買いが入るきっかけになる」との見方も多く、投資家の関心が集まっている。また、米国では25日、6月のコンファレンスボードによる消費者信頼感指数などの発表があり、市場予想を大きく上回れば、円安が一段と進む可能性もあるだけに、米経済指標の結果にも注目が集まるだろう。

《CS》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.