アップル、メタの「Llama」のアイフォーンへの組み込みを数カ月前に拒否と伝わる=米国株個別
(NY時間09:39)(日本時間22:39)
メタ<META> 501.13(+2.22 +0.45%)
アップル<AAPL> 211.13(+2.99 +1.44%)
メタ・プラットフォームズ<META>が前日に同社の生成AIモデルをアップル<AAPL>のAIシステム「アップル・インテリジェンス」に組み込むことについて両社が協議を行ったと伝わっていた。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が伝えていた。
ただ、別の報道によると、アップルは、メタのAIチャットボットをアイフォーンに組み込む提案を数カ月前に拒否していたと伝わっている。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。
両社はメタの「Llama(ラマ)」をベースとするチャットボットをAI提携で利用することについて現在は協議しておらず、3月に短く議論しただけだという。提携に関する話し合いは正式な段階には至らず、アップルにはLlamaを搭載する積極的な計画はないという。
アップルは今月初め、オープンAIのチャットGPTとの提携を発表し、将来的にグーグルのジェミニも提供する見通しも示している。
関係者によると、アップルがメタとの正式な協議を進めないことにしたのは、メタのプライバシー慣行が十分に厳格ではないと判断したことが一因だとしている。アップルは何年もメタの技術を批判してきており、Llamaをアイフォーンに組み込めば180度の方針転換になる。
アップルはチャットGPTの方が優れていると受け止めているほか、グーグルはすでにアップルのウェブブラウザー「サファリ」の検索パートナーであり、その関係に基づいて将来的にジェミニに関する提携が構築されるという。
ただ、同社株への影響はなし。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース