ダウ平均は6日ぶりに反落 エヌビディアに買い戻しでナスダックは上昇=米国株序盤
NY株式25日(NY時間10:42)(日本時間23:42)
ダウ平均 39274.99(-136.22 -0.35%)
ナスダック 17633.07(+136.25 +0.77%)
CME日経平均先物 39175(大証終比:+25 +0.06%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は6日ぶりに反落して始まっている一方、ナスダックは反発。エヌビディア<NVDA>が買い戻されていることでナスダックはサポートされている。
前日のエヌビディア株は120ドル割れまで下落し、時価総額も3兆ドルを割り込んだ。直近高値から10%超下落し、調整局面入りとなったが、さすがに値ごろ感の買いが出ているようだ。本日は上げを維持できるか注目される。
最近のAI関連の半導体株の売りは過去のパターンからすれば、憂慮すべきものではないとの指摘も出ている。「夏は一般的に厳しい時期であり、7-9月期は一般的に業界にとって最悪の時期でもあるという。「エヌビディアはまだ長期上昇トレンドにあり、このような調整局面は恐らく買い材料になるだろう。ただ、その過度な欲望は抑えなければならない」とも語っている。
一方、見直し買いも出ていた素材や産業、不動産は下落。
ウォルマート<WMT>が下落。レイニーCFOがコンファレンスで、5-7月期(第2四半期)は既存店売上高の観点から今年最も厳しい四半期だと述べたことが嫌気されている。
航空機の製造を請け負うスピリット・エアロシステムズ<SPR>が続落。同社はボーイング<BA>の元子会社だが、ボーイングが同社の買収で合意に接近と伝わったことから、前日の同社株は上昇していた。しかし、ボーイングが株式交換を軸とする買収案を提示したと伝わったことから売りが優勢となっている。同社を1株約35ドルと評価する取引だという。
アパレルのギャップ<GPS>が上昇。アナリストが目標株価を従来の28ドルから30ドルに引き上げた。同社は4つのブランド全てにおいて変革の初期段階にあり、成長の可能性が過小評価されていると指摘した。
太陽光発電機器のソーラーエッジ・テクノロジーズ<SEDG>が大幅安。3億ドルのシニア転換社債の発行計画を発表したほか、顧客であるPM&Mエレクトリック社が破産申請したため、売掛金の1140万ドルを回収できない可能性があることも明らかにした。なお、4-6月期(第2四半期)のフリーキャッシュフロー(FCF)については1.5億ドル程度の赤字になると予想。
プールの建設や用品販売を手掛けるプール<POOL>が下落。個人消費が慎重な中、事業の裁量部分が厳しいとして、通期のガイダンスを下方修正した。
クルーズのカーニバル<CCL>が決算を受け上昇。通期のEBITDAの見通しを上方修正した。これを受けて他のクルーズ株も上昇。
なお、本日は引け後にフェデックス<FDX>が決算を発表する。
ウォルマート<WMT> 67.03(-1.87 -2.71%)
ギャップ<GPS> 25.18(+0.38 +1.53%)
ソーラーエッジ<SEDG> 28.06(-5.19 -15.61%)
プール<POOL> 314.86(-23.05 -6.82%)
スピリット・エアロ<SPR> 31.40(-1.68 -5.07%)
カーニバル<CCL> 17.15(+0.76 +4.65%)
ロイヤル・カリビアン<RCL> 159.69(+5.17 +3.34%)
ノルウェージャン<NCLH> 18.07(+0.67 +3.85%)
アップル<AAPL> 209.59(+1.45 +0.70%)
マイクロソフト<MSFT> 449.92(+2.25 +0.50%)
アマゾン<AMZN> 188.06(+2.49 +1.34%)
アルファベットC<GOOG> 183.42(+2.63 +1.45%)
テスラ<TSLA> 185.89(+3.31 +1.81%)
メタ<META> 509.57(+10.66 +2.14%)
AMD<AMD> 158.06(-2.19 -1.36%)
エヌビディア<NVDA> 121.52(+3.41 +2.89%)
イーライリリー<LLY> 901.08(+10.97 +1.23%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美