フェデックスが決算を受け時間外で15%大幅高 コスト削減策が奏功=米国株個別
(NY時間16:50)(日本時間05:50)時間外
フェデックス<FDX> 294.79(+38.41 +14.98%)
貨物輸送のフェデックス<FDX>が時間外で大幅高。引け後に3-5月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益が予想を上回ったほか、ガイダンスで25年度の通期の1株利益も予想を上回った。大胆なコスト削減策が奏功した。また、25年度に25億ドルの自社株買いを見込んでいるとも述べた。
同社はまた、貨物事業の売却の可能性を示唆し、同社のポートフォリオにおける同部門の位置づけを検証中だと述べた。第4四半期のフェデックス・フレイトの営業成績は歩留まりの向上と効果的なコスト管理により増加。この検証は今年末までに完了する予定だとしている。
スブラマニアムCEOは、エクスプレス、グランド、サービスの各ユニットの統合を進めている。エクスプレス部門はインフレにあえぐ顧客が航空便ではなく地上便での輸送を選択したため、需要低迷により特に大きな打撃を受けている。
同社は数万人規模の人員削減を含め、組織全体のコスト削減に取り組んできた。今月初めには欧州で2000人規模の人員削減を計画を発表。今年度中に22億ドルの恒久的なコスト削減を見込んでいるとしている。
(3-5月・第4四半期)
・1株利益(調整後):5.41ドル(予想:5.34ドル)
・売上高:221億ドル(予想:221億ドル)
(25年度通期見通し)
・1株利益(調整後):20.00~22.00ドル(予想:20.85ドル)
・売上高:1桁台前半から半ば
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース