26日の株式相場見通し=続伸、米ハイテク株高受け上値指向続く
26日の東京株式市場は主力株中心に買い優勢の地合いが続き、日経平均株価は続伸で3万9000円台を固める動きが予想される。前日の欧州株市場では高安まちまちの展開だったが、ドイツやフランス、英国など主要国の株価は総じて軟調に推移した。航空機大手のエアバスの急落が全体相場に影響を及ぼしている。一方、米国株市場では主要株価指数が引き続きちぐはぐな動きをみせた。この日はFRB高官によるタカ派的な発言が相次ぎ、FRBが早期利下げに慎重なスタンスとの見方が広がり、景気敏感株などへの利益確定売りが表面化した。これを背景にNYダウは6日ぶりに安くなったが、ここ下値を模索していたナスダック総合株価指数の方は4日ぶりに大きく切り返す展開となっている。個別では利食い急ぎの動きでここ急速に株価水準を切り下げていた米画像処理半導体(GPU)大手エヌビディア<NVDA>が6.8%高と大幅反発し、その他の半導体関連株の買い戻しも誘発され市場のセンチメント改善につながった。きょうの東京市場では米ハイテク株高を好感する動きが期待できそうだ。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は1.8%高と4日ぶりに急反発したことを受け、前日に売り込まれた半導体主力株などに買い戻しの動きが強まることが予想される。日経平均株価はショート筋の買い戻しを交え、3万9000円台半ばまで水準を切り上げる展開が考えられる。
25日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比299ドル05セント安の3万9112ドル16セントと6日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同220.837ポイント高の1万7717.654だった。
日程面では、きょうは東京市場では6月の権利付き最終売買日。海外では5月の米新築住宅販売件数、米5年物国債の入札など。このほか、アジア最大級のモバイルカンファレンスであるMWC上海が28日までの日程で行われる。