26日の新興市場見通し:軟調、利益確定売り優勢だが下値は堅い展開か
本日26日の新興市場は軟調な展開が想定される。昨日25日の米国株式市場で、ダウ平均は299.05ドル安(-0.76%)の39,112.16ドルと6日ぶり反落。6月消費者信頼感指数の低下を受け、景気の先行きへの警戒感が広がったことに加え、FRB当局者が相次いで利下げに慎重姿勢を見せたことが相場の重しとなった。一方、半導体エヌビディアが反発したことが投資家心理を支え、ナスダックは上昇した。今日の新興市場は売りが優勢の展開となりそうだ。昨日の海外市場で米長期金利が概ね強含みとなったことが新興市場の株価の重しとなりそうだ。テクニカル面では、東証グロース市場指数は昨日までの4日続伸で2.83%上昇しており、目先的な利益確定売りも出やすい。また、昨日の米株式市場では、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が4日ぶりに反発しており、今日は東証プライムの主力半導体関連株に資金が向かいやすくなることも想定される。ただ、新興市場に積極的な売り材料はなく、また、昨日のナスダック総合指数が上昇したこともあり、今日の新興市場は売りが優勢ながら下値は堅い展開となりそうだ。
個別では、伊藤忠プランテックと北陸電気保安協会が実施するAI技術を活用した電気技術者向けシステム構築のための共同検討に参画すると発表したpluszero<5132>、大規模バッチ開発をノーコードで実現する「OutSystems Batch Framework」の提供を開始すると発表したBlueMeme<4069>、著名なYouTuberであるRepezen Foxxと共同でスマートフォン上のアプリ内でフリック入力を楽しむゲームを共同で開発すると発表したGFA<8783>、販売用航空機2機・約122億円を購入する予定と発表したSBIリーシング<5834>などが注目されそうだ。
《CS》