フェデックスが決算を受け大幅高 コスト削減策が奏功 トラック輸送部門の売却の可能性示唆=米国株個別

材料
2024年6月26日 22時36分

(NY時間09:36)(日本時間22:36)

フェデックス<FDX> 289.98(+33.60 +13.11%)

貨物輸送のフェデックス<FDX>が大幅高。前日引け後に3-5月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益が予想を上回ったほか、ガイダンスで25年度の通期の1株利益も予想を上回った。大胆なコスト削減策が奏功した。また、25年度に25億ドルの自社株買いを見込んでいるとも述べた。

同社はまた、トラック輸送部門のフェデックス・フレイトの売却の可能性を示唆し、同部門の位置づけを検証中だと述べた。検証は今年末までに完了する予定だとしている。

スブラマニアムCEOは、エクスプレス、グランド、サービスの各ユニットの統合を進めている。エクスプレス部門はインフレにあえぐ顧客が航空便ではなく地上便での輸送を選択したため、需要低迷により特に大きな打撃を受けている。

同社は数万人規模の人員削減を含め、組織全体のコスト削減に取り組んできた。今月初めには欧州で2000人規模の人員削減を計画を発表。今年度中に22億ドルの恒久的なコスト削減を見込んでいるとしている。

今回の決算を受けてアナリストは目標株価を359ドルに引き上げた。フェデックス・フレイトの戦略的選択肢の追求は驚くべきことだと指摘。「長期的な利益目標達成には、ハブ&スポーク方式は長期的に縮小せざるを得ないというわれわれの見方を変えるものではない」と述べている。ハブ&スポーク方式は中心拠点(ハブ)に貨物を集約させ、拠点(スポーク)毎に仕分けて運搬する輸送方式。

「戦略的な発表は無視しがたい特異な角度を加えるもので、検証が行われる今後6カ月間は株価を支えるはずだ」とも付け加えている。

(3-5月・第4四半期)

・1株利益(調整後):5.41ドル(予想:5.34ル)

・売上高:221億ドル(予想:221億ドル)

(25年度通期見通し)

・1株利益(調整後):20.00~22.00ドル(予想:20.85ドル)

・売上高:1桁台前半から半ば

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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