注目銘柄ダイジェスト(前場):カーリットHD、大有機化、テクノロジーズなど
ネクセラ<4565>:1653円(+48円)
大幅続伸。アッヴィ社との神経疾患における複数のターゲットを対象とした創薬提携において、研究段階における重要なマイルストンを達成したと発表している。これにより、1000万ドルを受領することになり、その大半を24年に、残りを25年以降に収益計上する予定としている。創薬提携における最初のマイルストンを達成できたことで、今後もプロジェクトのさらなる進展が期待される形のようだ。
アステナHD<8095>:551円(+19円)
大幅続伸。前日に業績上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の6億円から11.5億円、前年同期比5.5倍に、通期では11.5億円から16億円、前期比42.0%増に引き上げ。医薬事業においては薬価改定による薬価上昇、HBC・食品事業においては自社企画製品及び輸入化粧品の販売好調や広告宣伝費の下振れなどが上方修正の背景。また、化学品事業においては、装置販売の下期計画分が上期に前倒し計上となっているもよう。
カーリットHD<4275>:1420円(+123円)
前日比変わらずを挟んで大幅続伸。東海東京証券では投資判断「アウトパフォーム」、目標株価1900円でカバレッジを開始している。設備投資の重点を既存分野から防衛宇宙、電池試験、電子材料など成長分野に重点的に配分するとしており、短期的には電子材料の回復、中期的には防衛宇宙関連事業や電動車の数量増に伴う電池試験の増加などによる利益成長に期待としているもよう。利益成長性を考慮するとPER水準には割安感としている。
大有機化<4187>:3925円(+340円)
大幅続伸。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の14億円から18.5億円、前年同期比4.6%減に、通期では37億円から42億円、前期比17.4%増にそれぞれ上方修正している。ディスプレイ用粘着剤向けやUVインクジェット用インク向けの販売が大幅に増加したことが上振れの背景となるようだ。また、第2四半期末、期末配当予想も引き上げ、年間配当金は従来計画58円から64円となる。
エーバランス<3856>:1602円 カ -
ストップ高買い気配。子会社のTOYO Coが7月2日に米ナスダック市場に上場予定と発表している。特別買収目的会社(SPAC)であるブルー・ワールド・アクイジションとの合併を通じて上場することになる。TOYO Coは、太陽光セル製造・販売会社であるCell Companyの完全親会社である。株式上場に伴う含み益の拡大などを期待する動きが先行しているようだ。
テクノロジーズ<5248>:4240円(+170円)
続伸。26日の取引終了後、株式分割を実施すると発表した。24年7月31日最終の株主名簿に記録された株主の所有普通株式1株につき、6株の割合をもって分割する。株式分割後の発行済株式総数は16,922,400株、発行可能株式総数は57,600,000株となる。株式の投資単位当たりの金額を引き下げることにより、株式の流動性を高め、個人投資家を含む多くの投資家が投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることを目的としている。
リンカーズ<5131>:235円 カ -
ストップ高買い気配。ビジネスマッチングシステム「LFB(Linkers for Business/Linkers for BANK)」の日本郵便への導入が決定したと発表し、好材料視されている。「Linkers for Business」は、LFB導入機関の顧客企業が抱える課題に対して、解決策を提案する企業(ソリューション企業)を探索し提案できるサービスで、課題解決活動を通じてLFB導入機関と顧客企業の関係強化、維持に繋がり、本業へ好影響を与え新たな収入源の獲得に寄与する。
スパイダープラス<4192>:538円(+10円)
大幅続伸。26日、ベトナム最大手の設備工事会社シグマと、建設DXサービス「SPIDERPLUS」のベトナム市場向けローカライズ開発の強化と販売拡大を目的とした協業を発表したことを好感した買いが入っている。中期的にシグマの全現場監督が「SPIDERPLUS」を活用してさらにユーザビリティを強化した上で、同社が請け負う現場を起点とした拡販体制を構築し、建設需要が高まり続けるベトナムにおいても建設DX業界のマーケットリーダーとなることを目指していくという。
《ST》