概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は続伸、成長予想の上方修正が好感

市況
2024年6月28日 9時58分

【ブラジル】ボベスパ指数 124307.83 +1.36%

27日のブラジル株式市場は続伸。主要株価指数のボベスパ指数は前日比1666.53ポイント高(+1.36%)の124307.83で引けた。日中の取引レンジは122641.84-124307.83となった。

横ばいで寄り付いた後は上げ幅をじりじりと拡大させた。成長予想の上方修正が好感された。ブラジル中央銀行は27日、四半期のインフレ報告を発表。2024年度の国内総生産(GDP)成長予想は前回の1.9%から2.3%に上方修正された。一方、24年のインフレ予想は前回の3.5%から4.0%に引き上げられた。

【ロシア】MOEX指数 3150.32 -0.04%

27日のロシア株式市場は小反落。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比1.38ポイント安(-0.04%)の3150.32ポイントで引けた。日中の取引レンジは3122.08-3158.40となった。

前半は軟調な展開を示したが、後半は前日の終値近辺まで回復した。通貨ルーブル高で輸出銘柄に売りが広がった。また、欧米との対立なども引き続き警戒された。一方、指数の下値は限定的。原油価格の上昇が指数をサポートした。また、経済指標の改善も好感された。5月の鉱工業生産の上昇率(前年同月比)は5.3%となり、前月の3.9%と予想の2.3%を上回った。

【インド】SENSEX指数 79243.18 +0.72%

27日のインドSENSEX指数は続伸。前日比568.93ポイント高(+0.72%)の79243.18、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同175.70ポイント高(+0.74%)の24044.50で取引を終えた。

売りが先行した後は買い戻され、その後も上げ幅をやや拡大させた。SENSEX指数はこの日、再び過去最高値を更新。個人消費の回復観測が支援材料となった。モルガン・スタンレー証券(MS)は最新リポートで、2024年度のインド個人消費の増加率が6.1%になると予測。予想通りなら前年度の4%を上回る。また、インフレ率の落ち着きがみられた場合、個人消費が一段と拡大するとの見方を示した。また、インド応用経済調査会(NCAER)も最新リポートで、投資の拡大やマクロ経済の安定を指摘し、24年度のインドの成長率が7.5%になると予測した。

【中国本土】上海総合指数 2945.85 -0.90%

27日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比26.67ポイント安(-0.90%)の2945.85ポイントと反落した。2月20日以来、約4カ月ぶりの安値を切り下げている。

中国景気の先行きが不安視される流れ。寄り付き後に中国で公表された5月の工業企業利益は前年同月比で0.7%増にとどまり、4月の4.0%増から大幅に鈍化した。また、中国では30日に6月の製造業PMI(国家統計局などが集計)などが発表される。内容を見極めたいとするスタンスも強まった。そのほか、米中対立の激化や、人民元安の進行なども引き続き売り材料視されている。

《CS》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.