ウォルグリーンが5日続落 屈辱が山積み ナスダック100から除外の可能性も=米国株個別

材料
2024年6月29日 3時20分

(NY時間14:20)(日本時間03:20)

ウォルグリーン<WBA> 12.04(-0.16 -1.27%)

ウォルグリーン<WBA>は本日も売りが優勢となっており、5日続落している。前日に決算を受けて大幅安を演じ、株価は1997年以来の最低水準まで下落した。

同社株は2月にダウ採用銘柄から外されたが、今度はナスダック100からも除外される危機にあるとの見方が出ている。その場合、代わりに最も可能性が高い採用銘柄はスーパー・マイクロ<SMCI>だという。それは近いうちに訪れるかもしれないとも付け加えている。

同社の時価総額は前日の時点で約105億ドルまで減少したが、ナスダック100の構成銘柄は採用銘柄全体の時価総額の0.1%以上である必要がある。同社は約0.05%となっており、同指数の中で最も時価総額が小さい。

ナスダック100のルールでは、2カ月連続で0.1%のウェイトを維持できず、適切な代替企業が見つかった場合、その企業を除外することができるとなっている。ウォルグリーンは5月末にこの条件を満たせず、6月末にも満たせそうにない。四半期ごとに行われるインデックスのリバランスに伴い、9月に除外される可能性があるとの見方も出ている。

2015年に同社株は100ドル近くでピークをつけ、その後は下落トレンドが続いている。本日は12ドル付近まで下落。かつてはコストコ<COST>のような小売成長株とみなされ、薬局事業は裾野が広いとの見方から、株価収益率(PER)は30倍を超えていた。しかし、現在は5倍程度で推移しており、それは成長性がないと市場は見ていることを意味する。

ウェントワースCEOは前日に投資家に対して「現在の薬局モデルは持続不可能であり、当社の事業環境における課題とは異なる方法で市場にアプローチすることだ」と語っていた。

なお、ナスダック100はETFやパッシブ系ファンドのインデックスとしてはあまり人気がなく、パッシブ系ファンドのエクスポージャーはS&P500の20%以上に対し、2ー3%と推計される。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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