配当利回り“3%超”の【最高益】リスト〔第2弾〕32社選出 <成長株特集>
上場企業は業績の見通しに慎重な姿勢を示す一方で株主還元を重視する姿勢は崩していない。25年3月期は不透明な為替動向や海外景気の減速懸念などを背景に、全体の最終利益は減益を見込むが、配当は4割を超える企業が増配する方針を示している。
本特集では、配当利回りが高水準で、かつ今期に最高益更新を見込んでいる企業に注目した。6月27日に配信した時価総額1500億円以上の銘柄を対象とした「配当利回り“3%超”の【最高益】リスト〔第1弾〕30社選出」に続き、今回は27日時点の時価総額が400億円以上1500億円未満の3月期決算企業を対象に、(1)25年3月期の配当利回りが3%を上回る、(2)今期の経常利益が過去最高益を更新する見通し、といった条件を満たす32社を選び出し、配当利回りが高い順に記した。
なかでも、連続して増配している企業は、株主還元に積極的で減配リスクが少なく、今後も安定した配当が期待できる銘柄として注目したい。ハマキョウレックス <9037> [東証P]は19期連続、イエローハット <9882> [東証P]は15期連続、住友電設 <1949> [東証P]は14期連続、村上開明堂 <7292> [東証S]は11期連続、キムラユニティー <9368> [東証S]は7期連続、高千穂交易 <2676> [東証P]、オプティマスグループ <9268> [東証S]、フコク <5185> [東証P]は5期連続で今期増配する方針だ。
また、配当利回りが3.5%以上と高水準にある一方、予想PERは10倍以下と割安感の強い、MIRARTHホールディングス <8897> [東証P]、マースグループホールディングス <6419> [東証P]、UTグループ <2146> [東証P]、品川リフラクトリーズ <5351> [東証P]、リケンNPR <6209> [東証P]、日本ライフライン <7575> [東証P]、エスリード <8877> [東証P]は株価の水準訂正余地が大きい銘柄としてマークしておきたい。
年間配当 ┌ 今期計画 ┐ 予想
コード 銘柄名 利回り 増益率 経常益 PER
<8897> ミラースHD 5.79 23.2 16000 6.4
<6419> マースGHD 5.12 0.2 12520 7.9
<2146> UT 5.06 43.7 13500 10.0
<5351> 品川リフラ 4.53 0.7 15000 9.0
<2715> エレマテック 4.47 6.6 8650 13.7 *
<2676> 高千穂交易 4.08 9.0 2000 23.9
<6209> リケンNPR 4.08 9.2 12700 9.5
<7575> 日本ライフL 4.06 4.0 11000 9.9
<3431> 宮地エンジ 4.01 21.4 9600 15.0
<8877> エスリード 3.78 20.7 13700 8.0
<9268> オプティマス 3.78 60.5 8400 9.4
<8081> カナデン 3.66 2.1 5100 11.0
<4792> 山田コンサル 3.65 0.2 3730 13.8
<7292> 村上開明 3.58 0.9 9400 9.7
<4743> ITFOR 3.47 0.1 3850 14.2
<3167> TOKAI 3.46 3.0 16000 14.3
<6287> サトーHD 3.43 13.8 10200 10.9
<9368> キムラユニテ 3.43 6.2 5200 11.5
<4290> PI 3.42 0.5 8500 16.9
<8014> 蝶理 3.41 3.6 15000 8.8
<1980> ダイダン 3.39 28.4 15300 12.0
<8074> ユアサ商 3.35 14.4 18000 9.9
<4719> アルファ 3.31 1.3 4480 13.9
<8934> サンフロ不 3.28 15.1 20000 7.0
<5185> フコク 3.27 17.2 4800 9.9
<1879> 新日本建 3.24 0.2 17700 7.8
<9037> ハマキョウ 3.18 5.1 13800 9.6
<3946> トーモク 3.14 20.7 10400 6.7
<1949> 住友電設 3.12 11.1 15000 12.9
<9247> TREHD 3.09 1.5 7900 13.0
<9882> イエロハット 3.04 2.7 16400 10.1
<1952> 新日本空調 3.01 0.8 9800 11.4
※経常利益の単位は百万円。連続増配は上場以降に発表された決算が対象。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース