1日の株式相場見通し=続伸か、米株軟調も円安背景に買い優勢

市況
2024年7月1日 8時00分

1日の東京株式市場は、強弱観対立のなかも日経平均株価は続伸しそうだ。3万9000円台半ばから後半で目先筋の利益確定売りを吸収し、頑強な値動きが想定される。前週末は欧州株市場が高安まちまちの展開だったが、独DAX指数はプラス圏で引けたものの、仏CAC40が4日続落と下値を模索し約5カ月ぶりの安値で引けた。6月末に行われる国民議会選挙は極右政党の「国民連合」が第一党に躍り出る可能性が高いとみられていたこともあり、これを目前に持ち高調整の売りが続いた。一方、米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに反落した。ダウは構成銘柄のナイキ<NKE>が急落したことが指数押し下げ要因となった。ただ、朝方は高く推移する場面もあり、ダウについてはナイキの下落による影響を除けば大引けも実質上昇して着地した計算となる。この日の取引開始前に発表されたPCEデフレーターがインフレの減速を示す数値で、事前の市場コンセンサスとも一致したことから米長期金利が低下、ハイテク株比率の高いナスダック指数も朝方は強調展開を示した。東京市場では前週は日経平均株価が週間で約1000円上昇したことで、足もとで利食い圧力が意識されやすいものの、外国為替市場では1ドル=160円台での推移が続いていることや、ここ海外投資家の日本株を買い直す動きが観測されるなか、先物主導で堅調な地合いとなることが予想される。ただ、上値の重さも拭えず、朝方取引開始前に発表される日銀短観の結果も全体相場に影響を与える可能性はある。

6月28日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比45ドル20セント安の3万9118ドル86セントと反落。ナスダック総合株価指数は同126.081ポイント安の1万7732.603だった。

日程面では、きょうは6月の日銀短観、6月の消費動向調査など。海外では6月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)、6月の独消費者物価指数(CPI)、6月の米ISM製造業景況感指数、5月の米建設支出など。なお、香港市場は休場。

出所:MINKABU PRESS

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