松田産業が反発、国内有力証券は新規「A」でカバレッジ開始
松田産業<7456>が反発。岩井コスモ証券は6月28日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は3500円に設定した。同社はエレクトロニクス業界における貴金属リサイクルのリーディングカンパニー。24年3月期の連結営業利益は前の期比32.3%減の93億5600万円で着地。電子デバイス分野からの貴金属リサイクル取扱量減少の影響を受けた。ただ、25年3月期は同分野の生産状況の改善を背景に同利益は前期比6.9%増の100億円が見込まれている。近年では、日本でエレクトロニクス産業の大型投資が相次いでいることは追い風となる。また、EVの普及で今後廃棄されるリチウムイオン電池が急増することが予想されるなか、同社は太平洋セメント<5233>と共同で同電池のリサイクル事業を開始したことも評価している。