話題株ピックアップ【夕刊】(3):ジーデップ、ジェノバ、セレ

注目
2024年7月1日 15時16分

■ジーデップ・アドバンス <5885>  11,060円  +1,340 円 (+13.8%) 一時ストップ高   本日終値

ジーデップ・アドバンス<5885>が急騰。ディープラーニングなどAI領域で必要なハードやソフトの開発及び販売を手掛け、米GPU大手のエヌビディア<NVDA>のエリートパートナーとして存在感を放つ。エヌビディア製の推論用エッジデバイスの販売でも高実績を誇る。生成AI市場の拡大を背景に、米ビッグテックが相次いでスマートフォンなどの端末にAIを搭載する動きを強めており、米国株市場ではエッジAIにマーケットの視線が集まっているが、東京市場にもその流れが波及している。そのなか、同社株は足もとの業績も絶好調で改めて買い直される展開となった。

■ジェノバ <5570>  832円  +78 円 (+10.3%)  本日終値

ジェノバ<5570>が続急伸。6月30日の日本経済新聞朝刊で、「岸田文雄首相は29日、デジタル技術や人工知能(AI)を活用した『スマート農業』を支援するため、生産者らを対象にする新たな交付金制度を創設する考えを示した」と報じられており、GNSS(全球測位衛星システム)高精度測位により、スマート農業を支援する同社に思惑的な買いが入ったようだ。

■セレコーポレーション <5078>  4,160円  +345 円 (+9.0%)  本日終値

セレコーポレーション<5078>が大幅高。6月28日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、光通信<9435>グループの光通信による株式保有割合が5.02%と新たに5%を超えたことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。なお保有目的は純投資で、報告義務発生日は6月21日としている。

■インテリックス <8940>  594円  +48 円 (+8.8%)  本日終値

インテリックス<8940>が急伸。6月28日の取引終了後、集計中の24年5月期連結業績について、営業利益が従来予想の7億6900万円から9億3100万円(前の期比31.1%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好感された。リノベーション事業において、財務体質の強化を図るため厳選した仕入れを行ったことにより、物件販売が期初計画の1250件に対して1129件にとどまった結果、売上高は485億4300万円から427億200万円(同3.6%増)へ下振れた。ただ、物件入れ替えの進展に伴い期末にかけて収益性が改善するとともに、販売仲介手数料の減少により販売費が期初計画を下回ったことに加えて、人件費その他経費が期初計画を下回り利益を押し上げた。

■ピクスタ <3416>  889円  +69 円 (+8.4%)  本日終値

ピクスタ<3416>が急動意。午前10時ごろ、AIデータセットライセンス企業で結成した業界団体「Dataset Providers Alliance」に創設メンバーとして参画したと発表。これが材料視された。ピクスタや米国企業を含む7社によって6月26日に発足した。AIが世界中の業界を変革するなか、同団体は最前線に立ち、技術の基盤であるデータセットが責任を持って収集、ライセンス供与、利用されるよう尽力していくという。

■アルファクス <3814>  454円  +20 円 (+4.6%)  本日終値

アルファクス・フード・システム<3814>が急伸。午前10時ごろ、パナソニックインダストリーの竜野工場に部品搬送用ロボットとして「サービスショットα8号(アルファエイト)」を導入したと発表した。これを手掛かりに買われた。

■BBDイニシアティブ <5259>  1,037円  +42 円 (+4.2%)  本日終値

BBDイニシアティブ<5259>が続伸。この日、グループ会社のブルーテックが、ビジネスチャットサービス「DiSCUS(ディスカス)」の生成AI機能に最新の「Chat GPT-4o」と「Gemini 1.5 Pro」を追加すると発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。これまでのDiSCUSで生成AIは「ChatGPT3.5」で機能提供をしていた。より新しい機能をいち早くユーザーに提供し、サービスに対する顧客のニーズに対応していく。

■ヘッドウォータース <4011>  12,030円  +390 円 (+3.4%)  本日終値

ヘッドウォータース<4011>がマドを開けて急動意、5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現し底入れ波動を鮮明としている。企業を対象にAIを活用したソリューションビジネスやデジタルトランスフォーメーション(DX)導入支援などを展開。5月下旬に米エヌビディア<NVDA>とドイツのシーメンスの先端技術を活用し、新たに産業用エッジ生成AIシステムを開発したことを発表するなど、エッジAI分野への取り組みでは先駆者的存在。24年12月期営業利益は前期比2.4倍の2億2600万円を見込むなど業績も絶好調で、目先見直し買いを呼び込んだ。

■ADワークスグループ <2982>  234円  +6 円 (+2.6%)  本日終値

ADワークスグループ<2982>が堅調。同社は前週末6月28日の取引終了後、24年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結業績に関し、売上高が前年同期比8.1%増の207億円、営業利益が同49.7%増の20億5000万円で着地したようだと発表。営業利益の通期計画に対する進捗率は約68%に上っており、評価した買いが入ったようだ。

■GLOE <9565>  2,237円  +54 円 (+2.5%)  本日終値

GLOE<9565>が続伸。6月28日の取引終了後、ライブ配信データ解析ツール「Giken Access」を提供する配信技術研究所(東京都渋谷区)の第三者割当増資を引き受け子会社化したと発表しており、好材料視された。第三者割当増資の引き受けにより配信技術研究所株式の50.1%を所有することになる。取得価額は非開示。今回の子会社化により、多くの配信者をパートナーとするブランドプロデュースサービスを中心に事業の成長スピードを速めることが期待できるとしている。なお、同件が24年10月期業績へ与える影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄

PostPrime <198A>  1,317円  +300 円 (+29.5%) ストップ高   本日終値

GMOアドパートナーズ <4784>  747円  +100 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

ENECHANGE <4169>  342円  -80 円 (-19.0%) ストップ安   本日終値

伊勢化学工業 <4107>  24,660円  -5,000 円 (-16.9%) ストップ安   本日終値

地域新聞社 <2164>  540円  -100 円 (-15.6%) ストップ安   本日終値

以上、3銘柄

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