2日の株式相場見通し=上値重い展開か、欧米株高と円安の影響は限定的

市況
2024年7月2日 8時00分

2日の東京株式市場は売り買い交錯のなかも3万9000円台半ばで上値の重い展開か。前日の欧州株市場では、ここ下値模索の続いていたフランス市場で主要株価指数のCAC40が5日ぶりに反発するなどリスクオフの地合いに歯止めがかかり、このほかドイツをはじめ他の主要国の株価も総じて高かった。6月末に行われたフランスの国民議会選挙は極右政党の国民連合が思ったほどは勢力を広げなかったとの見方で、過度な不安心理が後退した。また、米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに高く、ナスダック指数は最高値街道に復帰した。フランスの政局に対する懸念が薄まったことで、米株市場でも買い安心感が浮上している。また、この日に発表された6月のISM製造業景況感指数は市場コンセンサスに反し、3カ月連続で好不況の分かれ目である50を下回った。これはFRBによる早期利下げ期待を後押しするが、一方で米経済減速に対する警戒感も意識されているもよう。ダウの上昇率は0.1%とわずかにとどまっている。東京市場では月替わりとなった前日に日経平均が先物絡みの買いで続伸したが、後半は利食い圧力が表面化し一貫して上げ幅を縮小した。きょうも、上値の重さが意識されそうで朝方は利益確定売りが先行する可能性が高そうだ。外国為替市場では一段と円安が進んでいるが、ここにきて円安を好感する動きが弱まり、輸出株など株価連動性を欠いていることも気掛かり材料となる。

1日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比50ドル66セント高の3万9169ドル52セントと小幅反発。ナスダック総合株価指数は同146.697ポイント高の1万7879.300だった。

日程面では、きょうは6月のマネタリーベース、10年物国債の入札が予定、6月の財政資金対民間収支など。海外では豪中銀の理事会の議事要旨(6月開催分)、6月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値、5月のユーロ圏失業率、5月の米雇用動態調査(JOLTS)など。

出所:MINKABU PRESS

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