株価指数先物【昼】 過熱感からのショートは避けておきたい

市況
2024年7月3日 12時10分

日経225先物は11時30分時点、前日比340円高の4万0450円(+0.84%)前後で推移。寄り付きは4万0200円と、シカゴ日経平均先物の清算値(4万0260円)にサヤ寄せする形から、買いが先行して始まった。現物の寄り付き直後につけた4万0160円を安値にロングの勢いが強まり、中盤にかけて4万0440円まで買われた。買い一巡後はいったん4万0250円まで上げ幅を縮めたものの、終盤にかけて再びロングが強まるなか、4万0450円まで上げ幅を広げた。

日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする形から買いが先行し、利食いに押される場面もみられたが、ボリンジャーバンドの+2σ(4万0110円)は割り込まなかった。中盤にかけての上昇で週足の+2σ(4万0290円)を突破し、強弱感が対立する場面もみられたが、終盤にかけては同水準を明確に上回っての推移が続いた。東京エレクトロン <8035> [東証P]、ファーストリテイリング <9983> [東証P]、TDK <6762> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均株価を牽引しており、日経平均型のインデックス買いが断続的に入っているようである。先物主導での仕掛け的な動きではなく、実需の買いが入っていると考えられるため、過熱感からのショートは避けておきたい。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.12倍に上昇した。14.05倍で始まり、寄り付き後ほどなくして25日移動平均線が位置する14.06倍を突破した。その後も上昇基調が続き、終盤にかけて一時14.13倍まで上げており、14.14倍に位置する200日線に接近してきた。水準としてはNTショートを巻き戻す動きが一巡する可能性はあるだろう。ただし、日経平均型のインデックス買いが続くなか、200日線を上回ってくるようだと、NTロングに振れやすくなりそうだ。

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