注目銘柄ダイジェスト(前場):霞ヶ関キャピタル、冶金工、IIJなど

市況
2024年7月3日 12時17分

大同特鋼<5471>:1471.5円(-25円)

反落。大和証券では投資判断を「2」から「3」に格下げ、目標株価も1800円から1600円に引き下げている。高付加価値品種へのシフトによる利益水準の向上は株鵜化に反映され、今後は、半導体装置向けステンレスの拡販や特殊鋼の販売数量回復を含めた業績動向に加え、株主還元拡充などによる資本効率向上の取り組みが強化されるか注目としているもよう。新中計は投資拡大の一方で資本効率向上のメッセージが弱い印象としている。

冶金工<5480>:5080円(+430円)

大幅続伸。大和証券では投資判断を「3」から「2」に格上げ、目標株価も4300円から5600円に引き上げている。再編が進展した国内ニッケル系ステンレス業界では販売価格をコントロールし易くなっているなど、良好なファンダメンタルズに加えて、PBR水準や総還元利回りなどのバリュエーション指標には割安感が見出せると判断しているもよう。25年3月期の一株当たり総還元額を360円と想定、総還元利回りは7.8%に相当するとしている。

IIJ<3774>:2504円(+116.5円)

大幅続伸。ジェフリーズ証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に格上げ、目標株価は2870円としている。VMwareによる値上げの影響は25年3月期第1四半期に最大となる可能性が高く、懸念は株価に織り込み済みと判断しているもよう。26年3月期予想PERは21.5倍で、セクター平均との比較で割安感とみているようだ。なお、26年3月期営業利益は358億円で前期比21%増を予想している。

ファーストリテ<9983>:41960円(+580円)

続伸。前日に6月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比14.9%増となり、3カ月連続の増収、2カ月ぶりの2ケタ増となっている。客数が同8.1%増加したほか、客単価も同6.3%上昇している。気温とキャンペーンがマッチして夏物商品の販売が好調だったほか、トレンドを捉えた新商品の販売も好調に推移したもよう。なお、気温効果から他の衣料品専門店各社も6月の販売は伸長するところが多くなっている。

霞ヶ関キャピタル<3498>:16210円(+3000円)

ストップ高。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は36.4億円で前年同期比3.5倍となり、上半期の同38.5%増から一段と増益率が拡大している。物流関連市場、ホテル関連市場、ヘルスケア事業ともに順調に事業を進捗させているもよう。通期計画85億円、前期比91.3%増に対する進捗率は42.9%にとどまっているが、もともと第4四半期に販売が傾注しやすく、棚卸資産も順調に拡大していることで、大幅増益決算をストレートに評価。

AnyMind<5027>:1141円(+50円)

大幅に続伸。24年第2四半期に投資家から寄せられた主な質問とその回答を開示している。その中で「会社全体の成長に伴い、今後はM&Aの規模も徐々に大きくなる可能性がある」とした上で「年間のM&A件数を徐々に増やしていきたいと考えている」と言及し、買い手掛かりとなっている。また、昨年買収したDDI社の貢献を除いたD2C/EC事業の第1四半期の売上総利益が前年同期比65%増と明らかにしたことも好感されているようだ。

アールプランナー<2983>:1036円 カ -

ストップ高買い気配。25年1月期の営業利益予想を従来の8.50億円から11.80億円(前期実績5.32億円)に上方修正している。戸建住宅の販売棟数が増加したことに加え、販売価格の適正化や一部建築資材の値下がりなどで売上総利益が改善しているため。併せて期末配当予想を従来の10.00円から15.00円(前期末実績10.00円)に増額修正している。年間では30.00円(前期15.00円)になる。

エッジテクノロジ<4268>:605円(+27円)

大幅高。AI教育サービスを通じた官公庁及び自治体のデジタル人材育成を強化しているとした上で、24年度に受注または内示を受けた公募案件を明らかにしている。東京都のICT職専門研修(基礎)や静岡県の社内高度AI人材育成講座などの自治体のほか、防衛装備庁からAI基礎研修を受注したという。官公庁や自治体が抱える課題をデータ活用で解決することを目的とした独自提案を盛り込むことで、案件受注につなげたとしている。

《ST》

提供:フィスコ

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