話題株ピックアップ【夕刊】(2):ファストリ、良品計画、Uアローズ
■あみやき亭 <2753> 5,690円 +110 円 (+2.0%) 本日終値
あみやき亭<2753>が6日ぶりに急反発した。3日午前9時に発表した25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高が前年同期比14.9%増の87億4100万円、経常利益が同2.4倍の7億1500万円だった。大幅増益で好調な滑り出しとなったことを評価した買いが入ったようだ。「あみやき亭」などを展開する焼肉事業の売上高は同5.8%増の56億2000万円、「美濃路」など焼鳥事業の売上高は同39.2%増の9億3100万円だった。
■ファーストリテイリング <9983> 41,950円 +570 円 (+1.4%) 本日終値
ファーストリテイリング<9983>が続伸。2日の取引終了後に発表した6月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店とEコマースを合わせた売上高が前年同月比14.9%増と2ケタ増となり、3カ月連続して前年実績を上回ったことが好感された。気温とキャンペーンがマッチして夏物商品の販売が好調だったことに加え、トレンドを捉えた新商品の販売が好調。内訳では、前年に比べて休日が2日多かった影響で客数が同8.1%増と大きく伸びたほか、客単価も同6.3%増と上昇した。
■良品計画 <7453> 2,694.5円 +34.5 円 (+1.3%) 本日終値
良品計画<7453>が続伸。2日の取引終了後に発表した6月度の国内売上高情報で、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高は前年同月比14.0%増と2ケタ増となり、5カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。季節商品やスキンケアをはじめとする生活雑貨が引き続き売り上げを牽引したほか、食品もテレビ放映の影響などで好調に推移した。また、前年より土日祝日が2日多かった影響がプラス4ポイントあったという。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同24.5%増だった。
■ユナイテッドアローズ <7606> 2,084円 +24 円 (+1.2%) 本日終値
ユナイテッドアローズ<7606>が6日続伸し年初来高値を更新。2日の取引終了後に発表した6月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比18.6%増となり、6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。月を通じてシャツ、カットソー、ブラウスなどの夏物軽衣料、ジャケット、パンツなどのビジネス衣料のほか、シューズ、バッグなどの服飾雑貨が好調に推移した。また、定価販売に加え、VIP向けセールが好調に推移し、客単価が同4.6%増と伸びを継続しつつ、買上客数が同13.8%増と大きく伸長した。更に前年に比べて休日が2日多かった影響もプラス3.6ポイント程度あったと推測されるという。なお、全社売上高は同17.9%増だった。
■GSユアサ <6674> 3,174円 +32 円 (+1.0%) 本日終値
ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>は7日ぶりに反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「車載用のリチウムイオン電池を増産する」と報じられたことが好感された。記事によると、滋賀県栗東市の工場に24年度中に数十億円を投資し、プラグインハイブリッド車(PHV)向けなどの電池の生産能力を3割引き上げるという。供給先である三菱自動車工業<7211>のPHV向けが堅調なことが要因としており、本格的な能力増強による業績への貢献が期待されているようだ。
■エービーシー・マート <2670> 2,875円 +23.5 円 (+0.8%) 本日終値
エービーシー・マート<2670>が反発。2日の取引終了後に発表した6月度売上高で、既存店売上高が前年同月比20.8%増となり、28カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて土日が1日ずつ多い曜日並びだったことに加えて、梅雨入りが遅く、比較的天候が安定していたこともあり、都心部路面店や商業施設を中心に集客が多く、好調に推移した。商品別では、トレンドのスポーツサンダルやTシャツが好調だった。なお、全店売上高は同20.5%増だった。
■大阪ソーダ <4046> 10,280円 -520 円 (-4.8%) 本日終値 東証プライム 下落率4位
大阪ソーダ<4046>が反落。バイデン米大統領がサンダース上院議員とともにUSAトゥデーに寄稿し、肥満症治療薬のメーカーに対し値下げを要求した。これを受け、2日の欧米市場でデンマークの製薬大手ノボ・ノルディスク<NVO>とイーライ・リリー<LLY>の株価は下落した。肥満症治療薬向けに医薬品精製用シリカゲルの需要が急速に拡大している大阪ソーダにとっては、肥満症治療薬の普及よりもメーカー側からのコスト削減圧力を巡る懸念が膨らんだ格好となり、下押し圧力が掛かったようだ。
■NTTデータグループ <9613> 2,309円 -58 円 (-2.5%) 本日終値
NTTデータグループ<9613>が下落。同社がRansomHubグループによるランサムウェア攻撃の標的となったと一部で伝わった。同グループは230ギガバイト分のデータにアクセスし、3~4日以内に公開する予定だと主張しているという。今後の事業活動への影響を懸念した売りが膨らんだようだ。NTTデータのIR室はMINKABU PRESSの取材に対し、今回のランサムウェア攻撃を巡る一部情報について会社としては把握しているとしたうえで、ルーマニア拠点において「6月中旬に不正アクセスを検知したことは事実。事実関係の詳細については現在確認中だ」としている。
■パナHD <6752> 1,305円 -18 円 (-1.4%) 本日終値
パナソニック ホールディングス<6752>が5日ぶりに反落した。同社が電池を供給する米電気自動車(EV)大手のテスラ<TSLA>が米国時間2日、24年4~6月期の世界販売台数を発表。前年同期比4.8%減の44万3956台と販売は落ち込んだ。市場予想よりも減少幅は小さいものとなったことから、同日の米国市場でテスラ株は急伸したものの、パナHDに対しては、電池の出荷に対する先行き懸念が強まる形となり、売りを促す要因となったようだ。
■エーザイ <4523> 6,560円 -66 円 (-1.0%) 本日終値
エーザイ<4523>が続落。FDA(米国食品医薬品局)が2日、イーライ・リリー<LLY>のアルツハイマー病薬「ドナネマブ(製品名キスンラ)」を承認したと発表した。エーザイと米バイオジェン<BIIB>の「レカネマブ」に続く、世界で2つ目の認知症治療薬となり、レカネマブとの競合を警戒した売りが出たようだ。
株探ニュース