話題株ピックアップ【夕刊】(3):三菱UFJ、トヨタ、大黒屋

注目
2024年7月3日 15時16分

■三菱UFJ <8306>  1,801円  -10 円 (-0.6%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>は売り買い交錯もやや軟調。前日まで7連騰と異彩を放つ上げ足で新値街道を走るが、きょうは目先筋の利益確定売り圧力に上値が重くなっている。ただ、下値では押し目買いが厚く、2006年4月につけた上場来高値1950円(修正後株価)も視界に入れている。ここ国内10年債利回りの上昇が顕著で前日は1.095%まで上昇、1.1%台を目前に捉えている。運用利ザヤの拡大期待が株価の先高観につながっている。前日は全上場銘柄の中で売買代金が第2位となり、1位のレーザーテック<6920>にも肉薄する水準をこなした。マーケットの注目度が高く足もとでTOPIX上昇に貢献するコアストックとして存在感を放っている。

■トヨタ自動車 <7203>  3,325円  -8 円 (-0.2%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>が軟調推移。米ブルームバーグ通信が2日の取引終了後、米国における自動車メーカーの6月の販売台数に関し「市場調査会社5社のコンセンサスに基づくと、6月の自動車販売台数は年率換算で約1580万台と、前年同月の1610万台から減速したもよう」だと報じた。高金利環境に加え、自動車ディーラーに管理システムを提供するソフトウェア企業へのサイバー攻撃の影響が販売面で重荷となったという。トヨタの北米販売に対する先行き懸念をもたらす形となり、外国為替市場で円安基調が継続するなかにあっても、売り圧力に押される格好となった。全体相場が堅調ななかで日産自動車<7201>とSUBARU<7270>が伸び悩み、マツダ<7261>が安い。

■大黒屋ホールディングス <6993>  51円  +18 円 (+54.6%)  本日終値

大黒屋ホールディングス<6993>が急騰。同社は3日午前8時45分、連結子会社の大黒屋の中期経営計画を公表した。子会社の大黒屋は29年3月期に売上高を874億2100万円(25年3月期見通しは156億6600万円)、最終利益を76億9100万円(同1億9900万円)に伸ばす計画。中期計画期間中に急速に事業を成長させる方針を示しており、買いを集めたようだ。未進出の政令指定都市や中核都市を候補地として中古ブランド品の買い取り専門店の新規出店を進め、個人仕入れの拡大を図る。他社との提携も軌道に乗せ、成長を加速していく。

■アールプランナー <2983>  1,036円  +150 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値

アールプランナー<2983>がストップ高。2日の取引終了後、25年1月期の連結業績予想について、売上高を350億円から375億円(前期比16.9%増)へ、営業利益を8億5000万円から11億8000万円(同2.2倍)へ、純利益を4億3000万円から6億5000万円(同2.9倍)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間5円・期末10円の年15円から中間・期末各15円の年30円(前期15円)へ引き上げたことが好感された。引き続き受注高・総受注棟数が好調に推移しており、第1四半期に戸建住宅の販売棟数、とりわけ分譲住宅の販売棟数が大幅に増加したことが要因としている。また、前期に実施した販売価格の適正化や、一部建築資材の値下がりなどにより売上総利益が改善しており、今後の引き渡しも増加する見通しであることも寄与する。

■グローバルダイニング <7625>  427円  +24 円 (+6.0%)  本日終値

グローバルダイニング<7625>は続伸。2日取引終了後、6月の月次売り上げ速報を発表。国内既存店売上高が前年同月比20.1%増とプラス基調が続いており、これが好感された。客数は同13.1%増、客単価は同6.1%増だった。

■トップカルチャー <7640>  171円  +5 円 (+3.0%)  本日終値

トップカルチャー<7640>が反発。2日の取引終了後に発表した6月度の月次売上動向で、既存店売上高が前年同月比4.0%増となり、3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。書籍、特撰雑貨文具が単月で前年比を上回ったほか、コスメ、DAISO、ガシャポン、ふるいち(ゲームトレーディング事業)、タリーズコーヒーが引き続き好調に推移した。

■進学会ホールディングス <9760>  250円  +7 円 (+2.9%)  本日終値

進学会ホールディングス<9760>が高い。2日の取引終了後、25年3月期第1四半期に評価益を計上することになったと発表しており、好材料視された。子会社SG総研の保有するETF(株式上場投信)などについて、有価証券評価益2億4000万円を売上総利益として計上する。なお、25年3月期業績予想への影響は精査中としている。

■GRCS <9250>  2,000円  +56 円 (+2.9%)  本日終値

GRCS<9250>が3日続伸。2日の取引終了後、生成AI利活用支援サービスのメニューを拡充したと発表しており、好材料視された。生成AIの導入から運用までをセキュリティリスクの観点をベースに支援する「生成AIセキュリティリスクマネジメント支援」サービスについて、生成AIの業務活用や利用促進の伴走支援やプロンプトBPO・スキル獲得支援、生成AIリテラシー教育支援を追加した。企業における生成AI活用を推進するために求められる戦略策定、導入検証、環境構築、組織浸透及び継続的なセキュリティ対策の各段階における支援となり、高度AI人材の教育や従業員向けのリテラシー教育を通じ、生成AI活用による業務効率化の実現に寄与するとしている。

■美樹工業 <1718>  5,020円  +140 円 (+2.9%)  本日終値

美樹工業<1718>が反発。2日の取引終了後に、28年12月期に連結売上高400億円(24年12月期予想280億円)、営業利益22億8000万円(同12億2000万円)を目指す中期経営計画を発表したことが好感された。現在進行中の再開発事業やごみ処理施設建設などをはじめとした積極的な事業進出により事業基盤の強化を図るほか、売上高の1%を上限として投資を実施するとしている。

■タナベCG <9644>  1,170円  +28 円 (+2.5%)  本日終値

タナベコンサルティンググループ<9644>が3日続伸。午前11時ごろ、子会社タナベコンサルティングが、リコー<7752>子会社のリコージャパンと連携し、全国の中堅・中規模企業のDXを支援すると発表しており、好材料視された。タナベコンサルティングが得意とする経営コンサルティング(DXビジョン・戦略の構築、IT化構想支援など)と、リコージャパンのデジタルサービスを連携させることで、一気通貫で顧客企業のDXを支援する。両社はこの提携を通じ、26年度までの3年間で合計1000件の導入を目指すとしている。

●ストップ高銘柄

セルシード <7776>  465円  +80 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値

ELEMENTS <5246>  1,775円  +300 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値

PRISMバ <206A>  669円  +100 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値

アズジェント <4288>  704円  +100 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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