株価指数先物【引け後】 日経平均型の買いで+3σに接近

市況
2024年7月3日 18時42分

大阪9月限

日経225先物 40600 +490 (+1.22%)

TOPIX先物 2874.5 +17.0 (+0.59%)

日経225先物(9月限)は前日比490円高の4万0600円で取引を終了。寄り付きは4万0200円と、シカゴ日経平均先物の清算値(4万0260円)にサヤ寄せする形から、買いが先行して始まった。現物の寄り付き直後に付けた4万0160円を安値にロングが強まり、前場中盤にかけて4万0440円まで買われた。買い一巡後は上げ幅を縮めたが、後場の取引開始後ほどなくして4万0500円を回復。その後も強い基調が続き、終盤にかけて一時4万0710円まで買われる場面もみられた。

日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする形から買いが先行し、寄り付き直後に利食いに押される場面もあったが、その後はロング優勢の需給となった。昨日同様、後場は日経平均型のインデックス買いが断続的に入ったとみられ、これといった調整もなく、終盤にかけて上げ幅を広げた。

市場参加者が限られるなかで積極的な売買は手控えられていたとみられるが、薄商いの中を断続的なインデックス買いによって、インパクトが出やすい需給状況だった。今晩の米国市場は、独立記念日の前日で短縮取引となる。そのため、ナイトセッションの中盤以降は膠着感が強まる可能性が高そうだ。

日経225先物は本日の上昇でボリンジャーバンドの+3σに接近し、さすがに過熱感が警戒されやすい水準である。ただし、バンドは上向きで推移しているため、+3σは4万0990円に上昇してきた。週足の+2σは4万0350円処に位置しており、同水準が支持線として機能するようだと、+3σの4万1180円が意識されてくる。過熱感を警戒しつつも、バンドに沿ったトレンド形成が続くなかでは、ショートに傾けるポジションは避けておきたい。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.12倍に上昇した。14.05倍で始まり、寄り付き後ほどなくして25日移動平均線が位置する14.06倍を突破した。その後も上昇基調は崩れず、一時14.15倍まで切り上がり、14.14倍に位置する200日線を上回る場面もあった。同線に到達したことで、NTショートを巻き戻す動きは一巡したであろう。ただし、海外勢のフローが限られるなかでスプレッド狙いは限られようが、日経平均型のインデックス買いが継続するようだと、75日線が位置する14.20倍辺りを試しそうだ。

手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万9320枚、ソシエテジェネラル証券が1万9552枚、サスケハナ・ホンコンが7932枚、JPモルガン証券が4856枚、バークレイズ証券が3233枚、野村証券が2527枚、モルガンMUFG証券が2240枚、日産証券が1935枚、SBI証券が1915枚、みずほ証券が1571枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万3643枚、ソシエテジェネラル証券が1万8459枚、モルガンMUFG証券が4128枚、サスケハナ・ホンコンが3812枚、JPモルガン証券が3750枚、ゴールドマン証券が3725枚、バークレイズ証券が3531枚、ビーオブエー証券が2629枚、みずほ証券が1911枚、BNPパリバ証券が1660枚だった。

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